スマホのQRコード決済ではトップを走るPayPayが、いよいよ中小店舗向けの手数料を有料化しました。スマホ決済各社が経済再開後に向けた施策を準備している中で、店舗離れを防ぐPayPayの秘策が注目されています。
手数料有料化でも「業界最安水準」を実現
PayPayはサービス開始当初から手数料を3年間無料としており、営業部隊は「無料の間だけでも入れてみては」と、店舗を訪ね歩きながらPayPayを売り込んできました。
実際にPayPayを入れた理由をお店に尋ねてみると、「無料だから」と聞いたことが何度かあります。それまで現金主義を貫いていた中小店舗がある日突然、PayPayを導入したという話を多くの人が見聞きしたのではないでしょうか。
その後、年商10億円を超える大企業向けには有料化したものの、中小店舗は2021年9月末まで無料期間が続いていました。PayPayは手数料の発表をぎりぎりまで遅らせていたこともあり、何か秘策があるのではないかと期待が高まっていました。
そして今回発表された手数料率は税別で1.98%、条件付きで1.60%となり、2〜3%台が多くを占める業界の中で最安水準としています。これで他社は横並びで安心というわけにはいかなくなり、値下げ圧力としても働きそうです。
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