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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第36回

冷却性能の要はファンにあり! 人気の高級ファン4モデルをチェック ~夏に備えたPC冷却ガイド~

2021年07月05日 13時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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作りが「NF-A12x25」に似ている
Thermaltake「TOUGHFAN 12」

 続いては、昨年末にThermaltakeから発売されると同時に、見た目や作りがNoctua「NF-A12x25」と非常に似ていると話題になった「TOUGHFAN 12」だ。当然、フレーム形状など細部は異なるが、近いスペックで、2500円前後と安価かつブラックベースのカラーと、惹かれるものがある。

製品情報
メーカー Thermaltake
製品名 TOUGHFAN 12
製品情報 https://jp.thermaltake.com/toughfan-12-high-static-pressure-fan-single-pack.html
口径 120mm
回転数 500~2000rpm
風量 58.35CFM
静圧 2.41mmH2O
軸受 第2世代ハイドロリックベアリング
騒音値 22.3dBA
耐久性 MTBF 4万時間(25度)
製品保証 2年間
製品保証 2500円前後

 高速回転による形状変化が少ないLCP素材を採用する9枚仕様のファンブレードや、風の損失を極限まで少なくするフレームとファンブレード間の隙間など、「NF-A12x25」の魅力を多く再現しつつ、2500円前後という価格なのがポイントだ。軸受は、Thermaltakeが第2世代ハイドロリックベアリングと呼ぶ軸受を採用する。そのためか、耐久性は25度環境で4万時間と短めになっている。

 また、Thermaltake製ファンは、ほかで使われている修理できないシステムの寿命目安として使われるMTTF(平均故障寿命)ではなく、故障から次の故障が発生するまでの時間となるMTBF(平均故障間隔)で表記している。そのため横並びの比較はできないが、製品保証期間は、ほかの高級ファンが5~6年間のところ、2年間とかなり短くなっている。さらにショップスタッフからは、高級ファンでは珍しい初期不良も若干あるという声も。最終評価は実機テストの結果次第だが、耐久性はコストとトレードオフかも知れない。

9枚の細長いファンブレードや、大型の軸受部を採用するTOUGHFAN 12。OEM元はNoctuaの可能性大だが果たして……

「NF-A12x25 PWM」と並べてみると、似通っている部分が非常に多いのがわかる

ファンブレード上の溝はないが、その形状や材質を触った感じは「NF-A12x25 PWM」と同じだ

軸受は、第2世代ハイドロリックベアリングを採用する

フレームとファンブレードの間も、非常に狭くなっている。フレームの両面には防振ゴムを装備する

Thermaltakeおなじみの長いケーブルを採用。困ることはないが、取り回しとまとめには気を遣う

LNC(LowNoiseCable)が付属。使うことで、最大回転数を1500rpmに下げられる

テーパーネジに加えて、固定用長ネジが付属する

140mm径の「TOUGHFAN 14」も注目

 高級ファンは120mm径が主流だが、「TOUGHFAN」シリーズには、140mm径もラインアップされている。1基あたり2800円と高額だが、「TOUGHFAN 12」のベースになっている「NF-A12x25」シリーズの140mm径モデルが未登場だけに、その性能は非常に気になるところだ。

製品情報
メーカー Thermaltake
製品名 TOUGHFAN 14
製品情報 https://jp.thermaltake.com/toughfan-14-high-static-pressure-radiator-fan-single-fan-pack.html
口径 140mm
回転数 500~2000rpm
風量 119.1CFM
静圧 3.54mmH2O
軸受 第2世代ハイドロリックベアリング
騒音値 33.2dBA
耐久性 MTBF 4万時間(25度)
製品保証 2年間
製品保証 2800円前後

 ファンブレード形状や厚さは「TOUGHFAN 12」と「NF-A12x25 PWM」とは、まったく異なっているが、ファンブレードに使われている材質の質感は同じで、9枚のブレードを採用している点も同じだ。特徴的なフレームとファンブレードの隙間は、さすがに0.5mmではないが、140mm径としては十分狭くなっており、140mm径トップクラスとなる大風量と高静圧を実現している。

フレーム形状は同じだが、「TOUGHFAN 12」と比べて、ファンブレードのカーブは緩やかで、ブレード間も大きく開いている

「NF-A12x25 PWM」、「TOUGHFAN 12」、「TOUGHFAN 14」を並べると、その違いは一目瞭然だ

軸受には第2世代ハイドロリックベアリングを採用する

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