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Googleフォト有料化、カードスロット廃止で行き場を失ったデータをどうするか、Galaxy S21 Ultra 5Gで検証

スマホで肥大化する大容量データを外付けSSDに逃がすのが思いのほか便利だった件

文●平澤 寿康 編集●北村/ASCII

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 スマートフォンで動画を撮影する機会が増えた反面、ストレージの容量不足に悩まされていないだろうか。そこで今回は、8K動画を撮影できるハイエンドスマートフォン、Galaxy S21 Ultra 5Gを例に、撮影した動画データを素早く外部に転送する方法について見ていくことにする。

動画撮影の一般化でスマートフォンの
ストレージ不足問題が顕著に

 近年、スマートフォンで動画を撮影する人が増えている。スマートフォンに搭載されるカメラ機能の進化もその理由のひとつだが、やはり、SNSやYouTubeなどで誰でも気軽に動画を発信できるようになったことが、最大の理由と言っていいだろう。

 それに合わせてスマートフォンの動画撮影機能も年々進化を続けており、4K動画の撮影や、強力な手ブレ補正機能の搭載、暗い場所でも明るく撮影できるといった機能は、比較的安価なスマートフォンでも搭載されるようになっている。Galaxy S21シリーズのようなハイエンドモデルでは、超高精細な8K動画の撮影も可能となっており、もはやプロ向けのムービーカメラ顔負けの動画撮影機能を備えるようになっている。

 実際に、若者世代を中心として、スマートフォンでは基本的に動画を撮影し、静止画もその動画から切り出す、といった人が増えている。また、撮影する側だけでなく撮影される側も動画に慣れているため、動画アレルギーもないようだ。もはやスマートフォンでの撮影は静止画から動画に切り替わったと言っても過言ではないかもしれない。

 それに伴って問題となりつつあるのが、スマートフォンのストレージ不足だ。写真であれば、通常1枚あたりのデータサイズが数MBから10数MB程度に収まるため、かなりの枚数を撮影したとしてもなかなかストレージ不足とはならない。

 一方、動画では、Galaxy S21 Ultra 5Gで8K24pの動画撮影を行なった場合、1秒あたり9MB以上のデータが生成されており、単純計算で1分で540MB、3分で1.6GB以上のファイルが作られることになる。内蔵ストレージが256GBあるとはいえ、OSやアプリなども保存されることを考えると心許ない。

 スマートフォンのストレージ不足を補う手段として、ストレージ容量を拡張するmicroSDカードを利用するという方法がある。ただ、近年のスマートフォンでは、microSDカードを装着できない製品が増えており、手軽にストレージ容量を拡張するのが難しくなりつつあり、Galaxy S21シリーズも例外ではない。

近年はmicroSDカードスロットを搭載していないスマートフォンが増えてきている。その場合、画像のようにUSB接続のカードリーダーを経由してmicroSDカードにアクセスすることになる

 そこで重要となるのが、撮影した動画データを外部に移動させて保存し、内蔵ストレージの空きを増やす、という作業だ。写真データのようにクラウドストレージへ転送してもいいのでは、と考える人もいるかもしれない。確かに近年は、無制限のデータプランを利用する人が増えているため、ギガ消費は無視できるかもしれない。

 しかし、Googleフォトの容量無制限が5月末で終了し有料化されるなど、静止画においてもクラウドストレージサービスが万能とは言えない中、動画にいたってはそもそも無料で無制限に保存できるクラウドストレージは皆無な状態のため、動画を大量に保存するとなると有料プランで利用可能容量を増やさなければならない場合がほとんどだ。そうなると、やはり手元に用意した外付けのストレージデバイスに移動させるというのがベストな方法と考えていいだろう。

大容量の動画データを転送するなら
大容量かつ高速な外付けストレージがベスト

 外付けストレージに保存する方法としては、いくつかの手段があるが、最も簡単な方法が、USB接続の外付けストレージを利用するというものだ。Androidスマートフォンの場合、USBマスストレージに対応している外付けストレージであれば、スマートフォンのUSB端子に接続するだけで利用できる。

 そういった外付けストレージとしては、USB接続のHDDやSSD、USBメモリーなどがある。また、USB接続のカードリーダーを介することで、SDカードやmicroSDカードなども利用できる。

 そこで今回は、NTTドコモ版Galaxy S21 Ultra 5G(SC-52B)で、USB Type-C接続のmicroSDカードリーダーや外付けSSDを使ったデータ転送速度の検証を行なってみた。

 まず、最低条件となるのが、大容量の動画ファイルを問題なく保存できるだけの容量が必要となる。それも、今後のことを考えると、なるべく大容量のものを選択しておくのがいいだろう。特に4Kや8K動画を多く撮影しているというのであれば、最低でも1TB以上の容量を備えるものを選択すべきだ。

 また、データ転送速度も重要な選択ポイントだ。USBメモリーや外付けHDDなどでは、書き込み速度がかなり遅い場合が多く、そういったものでは大容量の動画ファイルを転送する場合にかなりの時間を要することになる。そのため、データ転送速度、特に書き込み速度の高速な外付けストレージを利用することが重要だ。特にハイエンドスマートフォンでは、ほとんどの製品がUSB 3.0以上の高速なUSBインターフェースに対応しているため、速度優先なら外付けSSDの利用がベストとなる。

 では、実際にGalaxy S21 Ultra 5Gを利用して、USB接続の外付けSSDへ動画ファイルを転送する場合にかかる時間をチェックしていこう。

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