【開幕戦・単走】松山GRスープラが大きな角度で単走優勝
朝晩は寒さが残るものの、日中は好天に恵まれ汗ばむ陽気となった今年の開幕戦。昨年の土砂降りの雨の中で行なわれた大会とは大違いです。毎年波乱が起きる開幕戦ですが、今年もその傾向で、Team TOYO TIRES Driftのライバルである小橋選手はマシントラブルで点数が伸びず追走トーナメント進出ならず。松井選手も練習走行でミッションが壊れ、RE雨宮のある千葉県富里市へミッションを戻し修理することに。こうしてライバル達がマシントラブル消えながらも競技は進み、97点を出せば追走トーナメント進出が叶うという空気が会場を包んでいきました。
その中で藤野選手は1本目、最高速度107km/hという高い車速から、ミスのない走りで97.63を記録。2本目は108km/hと車速を伸ばして98.51と高得点をマーク。トップに立つことはできなかったものの、追走トーナメント進出をはたし、単走3位で単走2ポイントを獲得。シリーズタイトルに向けて好発進しました。
川畑選手は1本目に最高速度116km/hと猛烈に速い車速から飛び込み98点台をだすものの、セクター4でコースアウトし2減点の96.4。2本目もゾーン2不通過のミスをしてしまい、96点台前半。残念ながら追走トーナメント進出はなりませんでした。
単走決勝を制したのは松山選手。2本目に大きな角度と鋭いキレを魅せて98.81と満点に近い走りを魅せてくれました。松山選手は「テストの時から調子がよく走れていました。高速サーキットより、低速で鋭い切り返しが求められる方がマシンがあっているように思います。まずは単走優勝できてうれしい」と淡々としながらも、笑顔をみせました。
【開幕戦・追走】ニューマシンの藤野選手が2位獲得
午後から行なわれた追走トーナメント。藤野選手の相手は、今年からマシンの色を変えたベテランの田中省己選手。藤野選手先行の1本目。藤野選手はミスのない走りで98ポイントを獲得。田中選手は96ポイントの走りに2ポイントの追走ポイントを獲得して98ポイントのイーブン。藤野選手後追いの2本目、98ポイントの走りをした田中選手に対し、藤野選手は95ポイントの走りながら終始寄せて5ポイントの追走ポイントを獲得。ベスト8へ駒を進めます。
ベスト8の対戦相手はTeam ORANGEのエース末永直登選手。チームシリーズランキングの面でもしっかりと勝ちたいところ。藤野選手先行の1本目。藤野選手はここでもミスのない走りで98ポイントを獲得。末永選手は95ポイントの走りに終始ピタリと寄せ付け7ポイントの後追いポイントを獲得し4ポイントリード。藤野選手後追いの2本目。末永選手は序盤逃げるものの、藤野選手は後半に鬼神のような寄せで、末永選手は98ポイントに対して、藤野選手は97ポイントの走りに6ポイントの後追いポイントを加えて103ポイント。1ポイント逆転してベスト4に進出しました。
ベスト4の相手はニューマシンBMW(E92)を駆る高橋和己選手。高橋選手先行の1本目、藤野選手は序盤から終始高橋選手にピタリと寄せて流石の走り。高橋選手98ポイントの走りに、藤野選手は96ポイントの走りに9ポイントの後追いポイントで105。大きなアドバンテージを得た藤野選手先行の2本目。ここで藤野選手は一気に逃げて見事決勝進出をはたします。
決勝の相手は、斎藤大吾選手。藤野選手は過去、2回対戦していますが勝利したことがありません。ですが2018年の舞洲以来となる4回目の優勝を目指したいところ。いつも上位にいる選手という印象なのですが、意外と優勝からは遠ざかっています。「だんだん乗り慣れてきました。久々の優勝、頑張ります」と対戦前に語る藤野選手。実に落ち着いた様子です。
斎藤選手先行の1本目。斎藤選手は終始逃げて藤野選手は寄せることができず。斎藤選手98点の走りに対して、コースアウト減点2の96点。藤野選手は95点の走りに後追いポイント3の98点と2ポイントのアドバンテージ。続いて藤野選手先行の2本目。藤野選手はミスのない走りをして97ポイントを獲得するものの、斎藤選手は終始ピタリと寄せて後追いポイント7を獲り、斎藤選手が優勝。SAILUNタイヤに初優勝をプレゼントしました。
優勝した斎藤選手は「単走はあまりよくなかったのですが、追走になって徐々によくなってきました。優勝できたのは、これまで頑張ったスタッフと、SAILUNタイヤのおかげですね」と、久々の勝利に笑顔。
藤野選手は「開幕前に走ることがほとんどなくて、恐怖でしかありませんでした。その中で2位に入れたことはうれしいですし、一安心しました。斎藤選手との対戦は、セッティングも出ていない状態でしたので、勝てるとは思っていませんでした」と悔しそう。
総合3位は松山選手。「予想以上の結果です。斎藤選手と準決勝で戦えたのもうれしかったですね」と、こちらも笑顔。今大会から大会スポンサーのTONEから、単走優勝と追走優勝、そしてベストメンテナンス賞として、ハンマーが2本進呈されるため、FAT FIVE RACINGには6本のハンマーが。これに斎藤選手は「松山にマシンをどんどん壊してもらい、いっぱい叩きたいと思います」と笑いながら語りました。
TOYO TIRESの新応援グッズをご紹介!
物販ブースに足を運ぶと、どのブースも密を回避するためか、ドライバーのトークショーなどは行なわれずちょっと寂しい雰囲気。早くコロナウイルスが収束することを祈るばかりです。
TOYO TIRESの物販ブースで、新しいグッズを発見。まずは「ホワイトTシャツ」。バックプリントがカッコイイ1着です。続いてパーカー。こちらはブラックキャットヴァージョンとホワイトキャットヴァージョンの2種類が用意されていました。奥伊吹戦の日中は暖かかな日差しだったのですが、時折冷たい風が吹いていたので、こういうパーカーは嬉しいですね。次戦の筑波は6月と、今度は強い日差しが。その時に、汗ばんだTシャツを着替えたり、パーカーで腕や首を日焼けから守りのはアリかもしれません。
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