VAIO のレジェンド開発者たちに訊く
ブレイクスルーを目指した4面カーボンボディが生まれるまでのぶっちゃけ秘話
使い勝手とカッコよさを両立したデザイン
――デザイン面では液晶ディスプレイを開く際、スムーズにキーボードがせりあがるギミックがかっこいいですよね。
武井 「我々はチルトアップヒンジと言っていますが、ここがデザインの妙です。VAIO Zでは特徴的なオーナメント形状とも相まってディスプレイを開いて側面から見たときにセット後方が浮いているかのように見えるんです。一方、せり上がりつつディスプレイが180度開く構造は今までになく工夫しました。軸のヒンジ軸位置を移動して実現しましたが、ボトム部分にかまぼこ状の突起があるのは迫ってきたヒンジ軸を収めるためだったのです」
――ボトム部は非常に開口部が少ないです。例えば、スピーカーの音はフロント部の細いスリットから出る仕組みで、非常に目立たないようになっていますね。
武井 「スピーカーは今まで、ボトムに穴を開けて、テーブルに音を反射させる仕組みにしていました。ただ、そうするとテーブルの材質や手に持って使用する際に、音質が変わってしまうのです。新しいVAIO Zでは、テレワークやステイホームが増える中、ビデオ会議や映画の鑑賞などを想定して音圧がありクリアな音を出したいと考えました。カーボンファイバー筐体であるパームレストの手前を鋭角に曲げて、切り欠きを設けることでそこからセット手前にむけてダイレクトにスピーカーの音を出せるようになりました。これによりVAIO Zならではの迫力のあるスピーカーに仕上がったと思っています」
――天板もパームレストも指紋がつきづらく、非常に扱いやすく感じています。
武井 「塗料を一新して、耐指紋にも考慮しています。パームレストはこれまでのようにアルミではなくカーボンファイバーなので、塗装でも傷がつきにくい処方にし、そのうえで手触りもよく、しっとりした感じに仕上がっていると思います」
この記事の編集者は以下の記事もオススメしています
-
デジタル
自腹購入のVAIO Zが着弾、携帯性と頑丈性に優れたフルカーボン、うっかり見逃した従来機種との違いも -
デジタル
フルカーボンの究極モバイルノート「VAIO Z」を自腹購入 -
sponsored
5年ぶり復活のVAIO Z、半端ない熱量を込めた開発ストーリーを聞く -
デジタル
VAIO Zの静粛性や発熱をチェック、6310Cinebenchの高速モバイルだが……? -
デジタル
VAIOシリーズが割引価格で購入できる「VAIOストア限定 ハッピーサマーセール」開催 -
sponsored
新VAIO Zのパフォーマンスにかける情熱バトル(開発者インタビュー) -
sponsored
VAIO Zのバッテリー・電源まわりの気になる点を開発者に訊く -
デジタル
VAIO、長野県安曇野市のふるさと納税返礼品に「VAIO Z」を追加 -
デジタル
TSUTAYA「SHARE LOUNGE」2店舗にて最新モデルを含むVAIOを体験