【レビュー】M1搭載iMacは正直「安い」スペックなどから類推できない価値とは

2021年05月19日 17時00分更新

文● 本田雅一　編集●飯島恵里子

●Touch ID対応Magic Keyboard
　24インチiMacでは、本体カラーに合わせたコーディネートのTouch ID対応Magic Keyboardが選べる。このキーボードはM1搭載Mac miniに接続するとTouch IDを使うことが可能になるが、実は単体での発売が予定されていない（補修部品としては手配が可能だがiMacオーナーであることが条件になる）。

　パスワード管理やアプリ購入、Apple Pay対応サイト、そしてもちろんログイン時などに活用できるTouch IDもまたMac mini＋ディスプレーでは得れない。

●高品質なディスプレー
　搭載するディスプレーは、毎度のことながら優れた品質だ。27インチiMacが搭載する5Kディスプレーの品質、精細度をそのままに、サイズだけを23.5インチに縮小、4.5Kにしたものだと考えれば間違いはない。実際、使い比べてみても、純粋な画面の大きさだけで解像度は同じ。結果として、文字表示などは同じ大きさになる。

　ホワイトバランスの調整もよく行き届いている上、色再現域はDisplay P3対応、最大輝度は500nitsと不足はない。部屋を真っ暗にして映画を観ると黒浮きを感じるかもしれないが、一般的な作業環境ではただ“高品質なディスプレー”。

　4.5Kという解像度の24インチディスプレーも世の中には存在していない。

●スッキリと一本にまとまるケーブル接続
　有線LANポートをACアダプターに搭載し、そこから専用ケーブルの中にLANケーブルの信号と電源ラインの両方をまとめている。このケーブルは本体カラーと同系色にコーディネートされたナイロンファブリックでカバーされ、マグネットで方向の間違いが起きないよう接続される仕組みだ。スッキリとしたデスク周りを実現できる。