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Apple M1搭載で大幅性能アップの「iPad Pro」&カラフル7色「iMac」特集 第28回

24インチiMac評価のポイントは?

【レビュー】M1搭載iMacは正直「安い」スペックなどから類推できない価値とは

2021年05月19日 17時00分更新

文● 本田雅一 編集●飯島恵里子

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 アップルは、Apple M1を搭載した23.5インチ4.5Kディスプレーを搭載するiMacを発売する。すでに予約は受け付けているが、21日から店頭販売も開始し、注文済みのユーザーの手元には早ければ21日から届き始めるという。実機を入手してのインプレッションテストを開始したが、その完成度は近年のアップル製品の例に漏れずとても高いものだった。

 iMacの性能はほかのM1搭載Macとほぼ同じで、とりわけMac miniとは同じと言っても差し支えない。そのかかずらったデザイン面でのディテールは、同製品のWebページからも感じられる。また、Apple M1の高性能ぶりも十分にわかっている読者が多いと思う。

 そこでここでは購入を検討してる読者に向けて、特にスペックなどから類推できない部分について、いくつかのポイントを紹介する。

同じM1搭載でもMac miniでは得られないiMacの価値

 性能が同じならば「Mac miniに手元のディスプレーを組み合わせてもいいのではないか?」という考えもあるだろう。Macのデスクトップ機を購入する場合、ほとんどはMac miniかiMacかの選択になるはずだ。その上で、性能がまったく同じならば、手元のリソースを生かしたいと思うものだ。

 確かに性能はまったく同じだが、コンピュータとしての体験の質はまったく違う。Mac miniに周辺機器をいくら加えたとしても、iMacと同等にはならない。M1が持つ機能と新しいiMacが持つハードウェアと組み合わせて、初めて実現できる部分が少なくないためだ。

 ではどんな違いがあるのか。同じM1搭載でもMac miniでは得られない価値についてまとめていこう。

●高画質な内蔵カメラ
 Macの内蔵カメラはFaceTime HDという名前で統一されているが、iMacに搭載されているカメラのセンサーは1080Pで、ほかのモデルが搭載する720P対応のものよりも大きなサイズのセンサーが用意されている。このため27インチモデルもきれいだが、体感できるほどの違いがある。

 24インチiMacで収録した動画。照明機材を使用したスタジオではなく、実際のリビングで撮影している。ダウンライトの300ルクスほどという暗めの照度だが、申し分ない仕上がりだ

 その理由は、M1に内蔵されているiPhone 12世代の映像処理プロセッサーだ。要するにiPhone 12向けに「開発されたカメラ向けの高画質技術」をMacにも提供できるということ。

 暗所でのノイズが少なく、色のりもよく、また明暗差の激しいシーンでも適切なトーンマップで白が飛びにくく粘る。M1と1080P FaceTime HDの組み合わせは今回が初めてだが、単体で販売されている高画質と言われているUSBカメラよりも高画質だ。

●高音質な内蔵スピーカー
 薄型ディスプレーの単体品のような11.5ミリのボディは、電源を本体外部のACアダプターに押し出しているからこそではあるが、薄さによる弊害は感じられない。それどころか、この薄型筐体に内蔵されるスピーカーは、ほとんどのパソコン向け外部スピーカーよりも高音質だ。

 M1内蔵の信号処理チップによる補正が優秀なのだろうが、前後方向に対向で取り付けられた2つのウーファーが振動を打ち消しあい、豊かな低域と薄型筐体を両立させている。が、低域再生能力が高いからといって、音が良いわけでもない。

 iMacの音が良いのは、信号処理の質が高く丁寧に調整されているためだ。十分に音楽も聴けるだけの品質は備えているが、それよりも驚くのが空間オーディオ(アップル独自の仮想サラウンド技術)の立体感。位相特性がきちんと揃っていないと、なかなかここまでの立体感は出ない。

 Apple TV+のドルビーATMOS対応映像作品が立体音響で楽しめると書きかけていたが、5月17日にはApple MusicでATMOS対応で立体音響化した楽曲が“数千曲”配信されると発表。今後、その数を増やしていくというから、音楽を楽しむ際にも空間オーディオを活用できる。

●高音質のビームフォーミングマイク
 16インチモデル以降のMacBook Proは極めて良好な内蔵マイクを搭載してきたが、同様のマイクアレイ(iMacでは3個)を用いたマルチマイクでのビームフォーミングが行われている。これは話者に対して指向性を設定した信号処理を行うもので、ヘッドセットなどを装着しなくとも、生活音などの雑音を拾いにくい利点がある。

 このマイクは実際に使うと極めて快適。音質面でも優れており、オンライン会議でも相手に自然な声を届けることができる。

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