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HTC、5K&120Hz対応の最新VRヘッドセット「VIVE Pro 2」と「VIVE Focus 3」を発表

2021年05月12日 03時10分更新

文● ジサトラハッチ 編集●ASCII

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イベントはVRコミュニケーションツールの「ENGAGE」にて実施された

 HTCは、5月12日深夜1時(日本時間)に開始されたイベント「VIVECON 2021」にて、新型VRヘッドセットの「VIVE Pro 2」と「VIVE Focus 3」を発表した。VIVE Pro 2は、ベースステーションやコントローラーを付属しない単体予約販売がすでに国内でも開始されている。2021年6月中旬発売予定で直販価格は10万3400円。VIVE Focus 3は近日公開予定で、直販価格は13万900円としている。

 VIVE Pro 2は解像度が両眼4896×2448ドットの5Kで120度の広視野角、最大120Hzの高リフレッシュレートに対応した高性能なVRヘッドセット。解像度が2880×1600ドットで視野角110度、リフレッシュレート90Hzの従来のハイエンドVRヘッドセット「VIVE Pro」よりも性能が向上している。

サイズ感は、従来のVIVE Proと変わらないように見える

 本機は、外部デバイスであるベースステーションと、コントローラーを付属せず、同梱品はAll-in-oneケーブル、リンクボックス、Mini DP to DPアダプター、レンズクリーニングクロス、レンズ保護カード、イヤーキャップ、DPケーブル、USB 3.0ケーブルなどとなっている。SteamVR Tracking V2.0に対応し、SteamVR 1.0または2.0ベースステーションと互換を持つ。

SteamVRのあらゆるオプションと互換性があるとのこと

 ベースステーションやコントローラーは、オプションで大手家電量販店などでも販売されているため、本機とは別に付属品を購入すれば利用できるが、基本は従来機を所持している人のアップグレード品となっている。もちろん、最近発売したVIVEフェイシャルトラッカーやVIVEトラッカー(3.0)などにも対応するとのこと。

 最低限の推奨スペックは、VIVE Proの時とほぼ変わらない(AMD CPUがFX 8350からRyzen 5 1500Xに変わっている)が、さすがに解像度5Kでプレイする際には、必要スペックがCPUとビデオカード共により高性能な製品が求められる。以下が公式が公開している推奨スペック。

「VIVE Pro 2」の推奨PCスペック
プロセッサー インテル「Core i5-4590」(4コア/4スレッド、3.3~3.7GHz)または
AMD「Ryzen 5 1500X」(4コア/8スレッド、3.5~3.7GHz)同等かそれ以上
グラフィック NVIDI「GeForce GTX 1060」または
AMD「Radeon RX 480」同等かそれ以上
※フル解像度モードでは、GeFoce RTX 20シリーズまたは
AMD Radeon 5000シリーズ同等か以上
メモリー 8GBまたはそれ以上
ビデオアウト DisplayPort 1.2またはそれ以上
※フル解像度モードではDCSを搭載したDisplayPort 1.4以降が必要
USBポート USB3.0またはそれ以上
OS Windows 10

 一体型のVRヘッドセットであるVIVE Focus 3も解像度が両眼4896×2448ドットの5Kで、視野角120度、90Hzのリフレッシュレートに対応。5G対応のチップセット「Qualcomm Snapdragon XR2」を搭載し、バッテリー交換が簡単に行なえるほか、ヘッドバンドの側面に音漏れを低減したスピーカーを内蔵するという。

従来機と異なり、黒を基調としたデザインに変わっている

前面の4つのトラッキングカメラでトラッキングを可能としている

背面のボタンで素早く大雑把な位置にヘッドバンドを移動させ、ダイヤルで細かな調整が可能

後頭部の後ろのパットの裏から、バッテリーを簡単に取り外し、取り換えができる

顔の前のフェイスパットと、後頭部と接触するパットはマグネット式で、簡単に取り外して洗えるとしている

ヘッドバンドにはスピーカーを内蔵

IPDは57から72㎜に調整可能

 コントローラーはパッと見、競合のOculusに近い形状のに変わっている。6DoF対応で最大15時間駆動が可能とのこと。PCを必要とせず、VRを活用したトレーニングや建築、医療、展示会、マーケティングキャンペーンといったビジネス用途で活躍するとしている。

学習や展示会など、いろんな場所での活躍が期待される

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