アップルの「睡眠」アプリとどこが違うのか
本機をセットアップしてから、筆者も取り急ぎ2〜3日睡眠センサーを使ってみたが、Motion Senseによる入眠から起床までの睡眠トラッキングは驚くほどに正確だと思う。筆者はApple Watchを寝る時にも身に着けて「睡眠」アプリを使っているが、両方のデバイスが「眠っていた時間」として計測するデータは今のところほぼ一緒だ。
Apple Watchは眠っている間の心拍数をモニタリングしてくれるが、第2世代のGoogle Nest Hubはウェアラブルデバイスを身にまとわなくても、いびきなど呼吸の状態を見守ってくれる。日本の暑い夏場にも使いやすそうだ。
睡眠センサー機能は、2022年までプレビュー版としてグーグルが無料提供すると発表している。その後の有料化のスキームについては今のところ定まっていないようだが、ユーザーとしては無料で使える今のうちに、自分のライフスタイルとどのようにマッチするのか色々試せる機会を活用しない手はないと思う。
音楽再生など土台の完成度がアップして、さらに新機能も加わった第2世代のGoogle Nest Hubが前の機種よりも安価に買えるようになった。これは歓迎するほかないだろう。特に睡眠モニター機能が加わったことで、第1世代のモデルから“もはや別モノ”と言うべき進化をグーグルのスマートディスプレーが遂げようとしている。既にGoogle Nest Hubシリーズを持っている方も、買い増しする価値のあるデバイスではないだろうか。
筆者紹介――山本 敦
オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。