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四本淑三の「ガレージ・ギークス!」 第4回

タイヤ交換はクールでセクシーに

2021年04月18日 12時00分更新

文● 四本淑三 編集● ASCII

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■美しい所作でキメるとインパクトに勝てる?

 実際に使ってみると、軽い力でクルクル回るし、滑らかで冷たいスライドハンドルを素手でつかんでグイグイ締め付けるのは快感だ。それに打撃でホコリや金属粉を叩き出すインパクトレンチと違って、なにか丁寧な仕事をしている気分になる。

 ただ、マニュアルの変速同様、カッコ良くキメるには若干練習が必要だ。

 軽い力で素早く回せるわりに、ハンドルが軽いため慣性が小さく、失速するのも早い。2〜3回手をかけて加速する必要はあるが、そこで手を出すタイミングを間違えると、空振りしたり、スライドハンドルに引っ叩かれたりする。このタイミングの読みが一点。

 もう一点は、スライドハンドルを伸ばす、戻すの操作をスムースに行なうこと。ナットを緩めたら、ハンドルをセンターに戻して早回しをする。早回しで締めたら、ハンドルを引き伸ばして締め付ける。このとき、センターロックボタンをしっかり押さないとハンドルは引っかかりやすく、だからと言ってボタンを押したまま勢いをつけてハンドルを引くとすっぽ抜けてしまう。

 ただ、その一連の動作をスムースに行なえるようになると、作業はなかなかスピーディだ。そして練習しているうちに私は気がついてしまったのだ。ホイールの脱着にかかる作業時間は、トータルで見ると充電式インパクトレンチと、そう大きくは変わらないということに。

 そこで電動工具に挑むべく、私はまたホイールナット用の工具を買ってしまった。次回「電動VS人力、タイヤ交換の戦い」をお楽しみに。

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