このページの本文へ

「ShowNet」ももちろん復活、オフライン+オンラインで3フェーズのイベントに

2年ぶりのリアル開催、「Interop Tokyo 2021」が幕張メッセで開幕

2021年04月15日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 2021年4月14日、インターネットテクノロジーのカンファレンス/展示会イベント「Interop Tokyo 2021」(主催:ナノオプト・メディア)が幕張メッセで開幕した。昨年はコロナ禍を受けてオンラインのみでの開催となったが、今年は“リアル開催”も復活。マルチベンダー間の相互接続性検証と最新ネットワーク技術のショーケースを目的とする、Interop恒例の「ShowNet」も構築、運用されている。

 Interop Tokyo 2021は3フェーズに分かれており、4月14日~16日の幕張メッセでの開催(一部ライブ配信)に加えて、来週4月19日~23日はVRツアーなどの新規コンテンツも加えたオンライン開催、さらに6月9日~23日にはInterop Tokyo カンファレンスをオンライン開催する。主催者は総計で20万人の来場者を目標に掲げている。

インターネットテクノロジーのカンファレンス/展示会イベント「Interop Tokyo 2021」が幕張メッセで開幕

「実際に動いているところが見たい」リアルイベント復活の理由

 会場内で開かれたプレス向け説明会では、Interop Tokyo 2021総合プロデューサー/ナノオプト・メディア 取締役COOの大嶋康彰氏がInterop Tokyo 2021のコンセプトを、またShowNet NOCチームメンバー/情報通信研究機構の遠峰隆史氏が今年のShowNetの技術的な見どころを紹介した。

Interop Tokyo 2021総合プロデューサー/ナノオプト・メディア 取締役COOの大嶋康彰氏、ShowNet NOCチームメンバー/情報通信研究機構の遠峰隆史氏

 大嶋氏はまず、今年で28回目を迎えるIntropが2年ぶりの“リアル開催”になったことを強調した。コロナ禍以後、イベント業界ではリアルイベントの代替としてオンラインイベントが乱立する状況となり、特にセミナーに関してはオンライン開催も定着しつつある。その一方で、展示会に関しては来場者の「リアルなモノが見たい」、出展社の「来場者の声が直接聞きたい」というニーズが強く、感染症の拡大状況も慎重に判断しながら徐々に再開されつつあるという。

 今年の出展社数は363社(併催4イベント、オンラインイベントを含む)。これは「平時の5分の3くらい」の規模にとどまるが、その一方で「リアルイベントに対するニーズが一定数あるという証明にもなったのではないか」と大嶋氏は語る。

 こうした背景を踏まえ、Interop Tokyo 2021では「オフライン+オンラインの両方を活用した来場体験の提供」を図る。具体的には、前述した3フェーズで開催することとし、1フェーズ目としてリアルイベントを据えた。フェーズ2はオンライン開催となり、フェーズ1で開催された基調講演やセッションなどの見逃し配信だけでなく、新規コンテンツも追加するという。またフェーズ3に関しては有料制で、インターネット技術の最新技術カンファレンスを提供する。

開催コンセプトと、Interop Tokyo 2021の3つの開催フェーズ

「実際に動いているところが見たい。ここに来ればそれが分かる」というのは、米国でInteropが初めて開催された際のテーマ

ShowNet:コロナ禍で大きく変化した“ネットワークの使い方”をどう支えるか

 ShowNet NOCチームメンバーの遠峰氏は、今年のShowNetにおける特徴や見どころを技術的な側面から紹介した。

 ShowNetは、インターネットの最新技術を大規模にライブデモンストレーションするプログラムであり、来場者に「未来のネットワーク」の姿を具体的に見せる目的で構築、運用されている。同時に、出展ブースや来場者に対して安定した接続環境を提供するネットワークでもある。今年は特にブースからのライブ配信も多数行われており、「作る」だけでなく「使う」ネットワークとしての色合いが強くなっている。

ShowNetの概要と、過去のShowNetで取り組んできた技術、その後の商用化の動き

 今年のShowNetのテーマは「Face the Future」。5Gなど新しいネットワークサービスが登場する中で、それに直面して実際にそれをどう技術で支え、運用していくのかを見せたい、というコンセプトだと遠峰氏は説明する。

 「実は昨年、リアル開催されなかったInterop Tokyo 2020のShowNetでも同じテーマを設定していた。ただしコロナ禍のこの1年間を通じて、たとえばWork From Home(在宅勤務)などネットワークの使い方は大きく変わってきた。そのため、われわれが直面すべき未来も大きく変わっている。そうした“形を変えた未来”に直面して、どのようにそれを乗り越えていけばよいのか、ネットワーク技術を通じてどうやってそのような世界を支えていけばよいのか、ShowNetを通じてお見せできたらと考えている」(遠峰氏)

ShowNet 2021のテーマは「Face the Future」

ShowNet 2021のトポロジー図。今年もさまざまな技術チャレンジを行っている

 今年のShowNetの規模は、出展者からの提供(コントリビューション)機器/製品/サービスが約1500台、構築や運用に携わるメンバーがのべ368名となっている。4月1日から9日の期間でShowNet HotStageの構築と事前検証を実施し、10日から13日の期間で各出展ブースへのネットワーク配線などが行われた。インターネットとの接続帯域は合計410Gbps。

 なお、従来は構築と事前検証に多数のメンバーが現地参加していたが、今年は“密”を避けるため、リモートからオペレーションに参加できる体制を作ったという。

 「たとえばコントリビューター(出展社)のエンジニアの方は、近隣のホテルや自社などからリモートで作業を行い、物理的な作業が必要になった場合にのみ会場に来ていただくかたちで協力いただいた」(遠峰氏)

 そのほか遠峰氏は、ファシリティから光伝送、レイヤー2/3、Wi-Fi、ハイブリッドクラウド、セキュリティ、モニタリング、テストなど、各分野における技術的チャレンジについて説明した。

 会場では毎日数回、NOCメンバーの解説付き「ShowNetウォーキングツアー」が開催されるほか、オンラインでも会場内「ShowNetスタジオ」からのライブ配信などが提供される。今年の技術的チャレンジの詳細はそちらもチェックしてほしい。

SR-MPLSとSRv6のバックボーン連携など、今年も幅広い技術チャレンジを行っている

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    IT技術者の4割が「5年後のスキル陳腐化」に危機感/働くシニアは多いが「長く働きやすい」環境ではない日本/トークンコストの成果証明は難しい、ほか

  2. 2位

    データセンター

    AIデータセンターの「電力・冷却課題」打破へ シュナイダーが営業・設計・現場を直結する新組織立ち上げ

  3. 3位

    TECH

    二酸化炭素を資源に変える新触媒、新しい合金を電気で合成

  4. 4位

    デジタル

    ヤマハ、RTX1300の「ひかり電話アダプターモード」を解説する無料ウェビナーを10月15日に開催

  5. 5位

    サーバー・ストレージ

    「身代金を払えば復元できる」は過去の幻想――約束を守らない攻撃者と変容するランサムエコシステム

  6. 6位

    sponsored

    乱立する文書管理をBoxに統合へ、オークネットは基盤整備で「AIをビジネスの武器にする」

  7. 7位

    sponsored

    ルールは作ったが… 現場の「勝手にAI利用」が止まらない! どうやったら防げた?

  8. 8位

    ソフトウェア・仮想化

    Microsoft IQとは? AIエージェントが必要とする理由は? マイクロソフトの担当幹部が解説

  9. 9位

    IoT

    フィジカルAI時代を見据え、NTTドコビジがNaaS基盤を強化 数万台のIoTデバイスをセキュアに管理

  10. 10位

    デジタル

    Zscaler Internet AccessのIKEv2接続例 ヤマハRTX1300でZIA経由の冗長IPsec VPNを構築する方法

集計期間:
2026年09月22日~2026年09月28日
  • 角川アスキー総合研究所