「炙り醤油風 ダブル肉厚ビーフ」
マクドナルド
4月7日発売
490円
https://www.mcdonalds.co.jp/campaign/samuraimac_regular/
マクドナルドによみがったサムライ
マクドナルドは、3年ぶりに登場する肉厚ビーフの新レギュラーバーガーとして、“サムライマック”と銘打った「炙り醤油風 ダブル肉厚ビーフ」と「炙り醤油風 ベーコントマト肉厚ビーフ」を4月7日より販売しています。価格は、単品490円、バリューセット・コンビ790円。
大人が満足するバーガーを目指して開発し、2020年4月に期間限定で販売した商品。肉厚ビーフパティと、炙り醤油風ソースを組み合わせた和風バーガーで、好評だったことからレギュラーメニュー入りしたそうな。
炙り醤油風 ダブル肉厚ビーフは、2枚重ねた厚みのある100%ビーフを、香ばしい炙り醤油風のソースが引き立てるという一品。
炙り醤油風 ベーコントマト肉厚ビーフは、厚みのある100%ビーフに2枚のスモークベーコンを重ね、さらにチーズ、トマト、レタス、オニオンなどをあわせて、香ばしい炙り醤油風のソースと8種の具材を使ったバーガーです。
前述したように、初登場は2020年。アスキーグルメのナベコさんも記事にしていました(「マクドナルド新バーガー『サムライマック』高級路線でおいしいけど…」)。
ナベコさんは炙り醤油風 ベーコントマト肉厚ビーフで記事を書いていますので、自分は炙り醤油風 ダブル肉厚ビーフで行こうかと思います。こっちのほうが、サムライマックの味付けのコンセプトがわかりやすいかなと。
肉の味をダイレクトに押し出した
サムライマックシリーズのポイントは、やはり炙り醤油風ソース。和風といっても「テリヤキバーガー」のそれではなくて、「マックポーク」のそれに近い。
ステーキソースっぽいといえばよいのかな。香ばしさもあり、ガツンとくるテイスト。ガーリックの香りもあって、より牛肉を味わせる感じなんです。だから、スライスオニオンが多めに入っているのも相性がよい。
まあ、一言で言えば、“濃い”味付けになっています。濃い味わいが好きならお気に入りになるでしょうし、そうでないなら「ちょっと違うかな」と感じると思います。そういう点でのわかりやすさもある。
さて、サムライマックがそのような個性を持っているとして、グランはどうだったか? 筆者の考えでは、グランの特徴はバンズでした。手で一つ一つまとめられたという、ふんわりした蒸しバンズ。
ハンバーガーレストランでは、一口では食べにくい厚さのバーガーを出しているところもありますが、マクドナルドはそうしません。あくまで「口に全部入れたときのバランス」を重視する傾向があると思います。
グランも、その路線でした。やはり一番はビーフパティで、それを引き立てるようにベーコンや野菜などを入れていく。バンズに存在感を持たせすぎて、ビーフの良さを消さないようにしつつも、高級感は持たせる。
ふわふわした弾力のあるバンズを軸に、ビーフパティにクリーミーなソースで味わいを整えていたグラン。高級サンドイッチのような「グラン クラブハウス」、肉の量で攻める「グラン ベーコンチーズ」、上品な「グラン てりやき」と、それぞれ違いはあれど、全体的なバランスで勝負するバーガーがグランでした。
それに対して、サムライマックシリーズのバンズは、香ばしくトーストした、けしの実を使用したもの。ふわふわを長所にするのではなく、ソースの香ばしさを引き立てるような香りに仕立ててあります。
ソースもそうですが、バンズの仕立ても、ビーフパティの良さを際立たせることを強く意識したような印象があります。ちなみにパティはグランと同じものを使用しているそうで、そう考えながら食べると、なおさら両者の差が引き立つかもしれません。
ビーフパティを主役にしつつ、ほかの具材やソースで味をまとめて一体感で勝負するグランから、肉の味を重点的に考え、よりワイルドに伝えるサムライマックになった……というところでしょうか。
Twitterなどでざっと検索してみると、「グランのほうがよかった」「サムライマックのほうが好み」と、どちらが好きなのか、人によってはっきり分かれているように思います。個性がしっかりと違うので、うなずけるところです。
これまでマクドナルドのレギュラーで「ちょっと価格帯が上」のバーガーとなればグランだったのですが、4月からはサムライマックとなりました。賛否両論はあるでしょうが、レギュラーの刷新にあたり、似たような商品を持ってこなかったところには挑戦心が感じられます。
グランより肉の味をダイレクトに押し出したサムライマックには、これからのマクドナルドの商品開発に臨む姿勢が打ち出されているかもしれません。……などと書くと大げさでしょうか。
モーダル小嶋
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。一人めし連載「モーダル小嶋のTOKYO男子めし」もよろしくお願い申し上げます。
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