このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第266回
デュアルカメラ+5000mAhバッテリーを搭載で1万円台の「moto e7 power」の使い勝手を検証
2021年04月05日 12時00分更新
モトローラ・モビリティの「moto e7 power」を今回はレビューします。2月26日に「moto e7」と同時に発売された4GのSIMフリーモデルです。「power」の名は、5000mAhの大容量バッテリーに由来しますが、スペックはmoto e7よりも抑えめ。モトローラ公式オンラインストアでの価格は、moto e7が1万8800円であるのに対して、moto e7 powerは1万6800円。わずか2000円の差なので、どちらを買うべきかを迷う人もいることでしょう。moto e7との違いも確認しつつ、moto e7 powerの使用感を本音でレポートしたいと思います。
残念なところもあるが
この価格でDSDV対応はうれしい!
moto e7 powerは、6.5型の液晶ディスプレーを搭載。解像度は1600×720ドット(HD+)と低めですが、実際に使って不便を感じることはないはず。有機ELを採用するハイエンドモデルと比べると、やや輝度やコントラストが低く感じますが、屋内・屋外問わず、必要十分な視認性が得られます。
しずく型ノッチにインカメラ(500万画素)を搭載し、アスペクト比は20:9。ディスプレー下部のベゼルは太めですが、左右と上の3辺は細く、写真や動画を表示すると迫力が感じられます。
右側面にアシスタントキー、音量キー、電源キーを搭載。アシスタントキーはワンプッシュでGoogleアシスタントを起動するキーで、ほかの機能を割り当てることはできません。Googleアシスタントを頻用しない人には、無用の長物となりそうです。
左側面にはSIMとmicroSDのスロット。2枚のnanoSIMを装着でき、2つの電話番号で同時に待ち受けるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)にも対応しています。ただし、2枚目のSIMはmicroSDとの排他利用になっているため、DSDVを使う場合は、microSD(最大512GB)は装着できません。内部ストレージが32GB(moto e7は64GB)と、さほど多くはないので注意が必要です。
背面には、デュアルカメラ(メイン+マクロ)と、モトローラのロゴを配した指紋センサーを搭載。背面パネルは、写真ではメタルっぽく見えるかもしれませんが、プラスチック素材にメタルっぽい塗装が施されているようです。なので、触れるとチープ感があります。上位の「moto g」ファミリーに比べて、コストダウンを図っているポイントと言えるでしょう。なお、「moto g」ファミリーの端末には、クリアケースが付属していますが、moto e7 powerには付いていません。
上部にはイヤホンジャックを搭載し、マイクリモコン付きのステレオイヤホンが同梱されています。下部のUSBポートは現在主流のType-Cなので安心。多くの端末はここにスピーカーを搭載していますが、moto e7 powerのスピーカーは背面に搭載。動画を見ているときに音が後方に響くので、そこはデメリットと言えるでしょう。
メモリーは2GBなので負荷が大きい作業には不向き
プロセッサーは、MediaTekの「Helio G25」というオクタコアプロセッサーを採用。最大2.0GHzで「G」はゲーミングを意味しているとのこと。1万円台という安さもあり、動作性にはさほど期待していなかったのですが、意外と使えると思ったのが本音。
基本アプリの起動、カメラの撮影モードの切り替えなどはスムーズに行えました。ゲームは「フリックテニス3D」「アスファルト9」「2048」などをプレイしてみましたが、ストレスを感じずにプレイできました。かと言って、常に快適に操作できるとまでは言い切れず、画面の自動回転やアプリの切り替えなど、反応が鈍く感じられることもありました。メモリーが2GBしかないので、マルチタスク操作には向かず、スムーズに動作しないアプリもあると考えておくべきでしょう。ちなみに、moto e7も同じHelio G25を搭載していますが、メモリーはmoto e7 powerの倍の4GB。動作性はmoto e7のほうが安定しているように感じました。
さて、この端末の最大のアドバンテージは5000mAhのバッテリーです。モトローラは「約76時間の音楽再生、約14時間の動画視聴、約12時間のネット閲覧が可能」としています。実際の使用感としても、1日は余裕で持ち、ライトユーザーなら2日持ちそうな印象でした。
ちなみに、moto e7のバッテリー容量は4000mAhですが、moto e7も1日は余裕で持つ印象。電池容量の差の通り、moto e7 powerのほうが25%ほど長持ちすると考えてよさそうです。

この連載の記事
-
第558回
スマホ
手のひらサイズでサッと開く!モトローラ「razr 60」を使って感じた驚きの軽さと操作感 -
第557回
スマホ
「ハッセルブラッドウルトラクリア」で撮る世界に感動! OPPO Find X9シリーズは爆速快適に写真を撮りまくれる -
第556回
スマホ
世界初の「水冷」搭載ゲーミングスマホ「REDMAGIC 11 Pro」を日本上陸前にチェック! -
第555回
スマホ
プロ級撮影 × 超速ゲーム! 「Nubia Z80 Ultra」がもたらすハイスピード革命 -
第554回
スマホ
AI機能も強化のOPPO「Find X9」は特大バッテリーに高画質カメラを搭載! 日本上陸が待ち遠しい! -
第553回
スマホ
「Xiaomi 17 Pro Max」はiPhone 17 Pro Maxのようでサブ画面まで! ケースを付ければゲームも! -
第552回
スマホ
超人気ファンタジードラマとガチコラボの「realme 15 Pro 5G Game of Thrones」レビュー -
第551回
スマホ
Pixelの大画面はどちらが正解? Pixel 10 Pro XLと10 Pro Foldを比較レビュー -
第550回
スマホ
2万円台で11型&90Hzの快適さ! 「OPPO Pad SE」は動画と日常使いに最適な万能ミドルタブだ! -
第549回
スマホ
新生FCNTの“本気”を感じる8万円台ハイエンド「arrows Alpha」がかなりイイ! -
第548回
スマホ
AIスマートグラス対決! HTC「VIVE Eagle」とシャオミ「Xiaomi AI Glasses」を比較した - この連載の一覧へ























