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渋谷ヤスヒトの「腕時計」トレンド・ニュース解説 第5回

時計が好きになったらまず狙いたい魅力の復刻モデル

【2021年オススメ腕時計】復刻モデルは買い!なぜなら傑作時計を現代の品質基準で作っているから

2021年04月04日 12時00分更新

文● 渋谷ヤスヒト 編集●飯島恵里子/ASCII

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ロンジン「ヘリテージ クラシック クロノグラフ “タキシード”」

 「時計が好きになってきた」人はもちろん、「1本くらいは、長く使える良い時計がほしい」という人に、ぜひ注目してほしい、おすすめしたいモデル。それが、昔の名作のデザインを今の技術で復刻した「復刻モデル」です。なぜオススメなのか。今回はその理由を解説しながら、3つのオススメモデルをご紹介しましょう。

理由その①
復刻されるモデルは、時代を超えた傑作時計の証!

 復刻モデルをオススメするひとつめの理由。それは「復刻されるのは、ブランドを代表する傑作の中から厳選された名作」という保証付きだからです。コレクター向けのマニアックな復刻モデルもありますが、そんなモデルは必ず限定でしかも限定数が少なく、価格もとても高価なものなので、すぐにわかります。

 おすすめしたいのは、マニア向けではなく普通の人向けの価格が定番モデルとほとんど変わらないか、少し高くなっている程度の復刻モデルです。こうしたモデルが復刻されるのは、オリジナルのデザインが現代でも、多くの人にとって魅力的だからです。

 つまり、デザインに時代を超えた魅力と価値、独創性がある。だから飽きが来る心配がない。だから人にも受け継げる。ケースサイズが少々変更されたりしますが、それは今の時代に合わせるための改良・進化です。

 また復刻モデルには、ブランドの伝説的なデザインを継承したものが多いので、他のモデルより「ブランドの歴史を感じる」「ブランドとつながる」感覚がしっかり感じられるものが多いのです。これはうれしいことです。

理由その②
復刻モデルは、今の製品だから安心して使える!

 復刻モデルをおすすめするふたつめの理由。それは「現代の高い品質基準で作られているから安心して使える」からです。

 でもオリジナルモデル、つまりアンティークモデルは作られた当時の精度や品質基準で作られています。だから、どんなにコンディションが良くても、たとえ発売当時からボックスに入れたままで一度も使われなかったとしても、毎日普通に着けて楽しむことはオススメできません。

 たとえば防水性。1970年代以前の時計は、新品でもその防水性は残念なレベルでした。だから腕に着けたまま手洗いをすることは避けるべきです。

 でも復刻モデルなら大丈夫。なぜなら復刻モデルは今の品質基準で作られているからです。腕に着けたまま手洗いをすることは、今の時計でも望ましくないことなので、しない方がいいのですが、復刻モデルなら無茶なことをしない限り壊れる心配はありません。

 しかも復刻モデルは今の製品なので、普通の使い方で壊れたら保証期間内なら無償で確実に修理してもらえます。つまり、毎日安心して使えるのです。

理由その③
今の復刻モデルは、ディテールまで完璧!

 復刻モデルの原型になったのは、当然のことですが昔のオリジナルモデル。そのデザインやディテールは、手作り度が高いこともあって現代の復刻モデルより繊細です。たとえば針などが特にそう。

 十数年前の復刻モデルはこの差がかなりあって、最初に述べたコレクター向けのマニアックで高価な復刻モデルを除けば、ひどいものになると稚拙なコピーのように見えたものもありました。

 でも最近の復刻モデルは、使われる素材がオリジナルより良くなった場合が多くて、また3Dスキャナーなど復刻の技術、さらに加工技術が劇的に向上したことで、ケースやブレスレット、文字盤や針に至るまで、オリジナル以上に美しくできています。驚くほどよく出来ています。

 中には、ムーブメントまで昔の設計図から忠実に再現した復刻モデルもあります。このムーブメントは、同じ設計図から作られているのに、オリジナルよりも性能が優れているはずです。なぜなら、現代の工作機械を使って作られたムーブメントの加工精度は、オリジナルより間違いなく優れているからです。

 この3つが「普通のモデルより復刻モデルをオススメする」理由です。

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