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ネットワークとUSBが強化された「B550 VISION D-P」は最強のクリエイター向けマザーだ

文●林 佑樹(@necamax) 編集●北村/ASCII

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 GIGABYTEの比較的新しい路線として登場したVISIONという製品群がある。ブランドとしては頑丈路線のUltra Durableに属し、ホワイトを織り込んだデザインで見た目と性能の両立を実現しているのが特徴だ。

 とりわけクリエイティブシーンへの対応を訴求しており、長時間続く負荷に耐えられることや拡張性が重視されている。今回は、2021年2月に登場したばかりのマザーボード「B550 VISION D-P」をチェックしつつ、実際にゴツい負荷かけてみた。

白配色が目立つGIGABYTE B550 VISION D-P

 B550 VISION D-PはB550チップセットを搭載するATX規格のマザーボードだ。B550 VISION Dのアップデート版になり、先に変更点をみると、ネットワークインターフェースコントローラーがDual Intel i211ATから、Intel i225VとRealtek 8125BGのDual 2.5GbE仕様になった。アップストリームとダウンストリームを分けて使用しやすくなり、Intel i211ATよりも安定性が高くなっている。

 またUSB 3.2 Gen.1 Type-C フロントパネル用ヘッダピンが追加され、最近のケース事情に対応。同ヘッダピンの追加により、リアパネルのUSB 3.2 Gen.1 Type-Aがひとつ減少している。なお上記2点以外の改修点はない。

白と黒で統一されたデザインで、ゲーミングマザーとは違う雰囲気となっている。派手に発光もしない

 電源周りから見ていくと、12+2フェーズ。ゲーミング向けとなるAORUSブランドのマザーボードと比べると控えめなフェーズ数となるが、オーバークロックをすることはまずなく、定格運用を想定しているものと思われる。そういった視点から見ると、フェーズ数は十分だ。当然ながら定格運用であれば十二分にゲーミング用途もこなせる。

 VRMヒートシンクは、AORUSシリーズに見られるFins-Array IIではなく、発射台めいたユニークな形状になっている。前述のようにフェーズ数は控えめであり、Fins-Array IIでなくても十分に冷却できるとの判断だろう。またVRMヒートシンク表面はややざらついている。放熱効率向上のためのサンドブラスト処理と思われる。この点は後述するが、十分な冷却を実現しており、デザインを優先したわけではなさそうだ。

EPS12V端子はカバーがあり、正面から見えなくなる作り

電源フェーズ周辺。独特な形状のVRMヒートシンクに目が行く

 次にメモリースロットをみると、DDR4 ECCに対応しているほか、Ultra Durable Memory Armorも採用している。これは、GIGABYTE製マザーボードでおなじみの堅牢仕様で、メモリースロットをステンレスシールドで覆うことで静電気放電の発生防止だけでなく、歪みやひねり、マザーボード自体の曲がりも防ぐというもの。

 クリエイティブ用途でのもっとも大きなメリットは、経年による微妙な歪みによるトラブルに遭遇しにくく、初回の動作チェックで問題なければ、以降はメモリー周りの物理的な不安要素を気にしなくても済むことだ。

ECCメモリー対応スロットはステンレスで覆われている

 PCIスロットにもUltra Durable PCIe Armorが用意されており、Ultra Durable Memory Armorと同じ目的に加えて、重量のあるビデオカードに負けないための機能になる。複数枚のビデオカードを想定して、Ultra Durable PCIe Armor採用スロットはふたつあり、GeForce RTX 3090を2本というような用途も耐えてくれるわけだ。

PCIeスロットは3本。ゴツいビデオカードの取り付けが前提になっている

 M.2スロットは2本用意されている。CPUソケットに近い側がCPU接続、PCIeスロットに挟まれたM.2スロットはチップセットに接続されている。CPU接続側はPCIe Gen4 x4、チップセット側はPCIe Gen3 x4。使い方については制作物やデータの扱い次第となるが、システムをSATAに接続したSSDにインストールし、データ類や一時ファイル置き場としてM.2を使用が多くなるだろうか。

M.2スロットは2本。両方ともヒートシンクを標準装備している

 SATAポートは4基あり、真横を向いたポート×2、正面を向いたポート×2になる。1ポートのみオレンジ色となっているが、これはSATA DOM(Disk on Module)対応ポートであることを示している。

写真左にあるオレンジのポートがSATA DOMに対応する。SATA DOM対応ストレージをここに差せば、5V電源を接続しなくてもSATAコネクターから電力を供給できる

サウンド機能は独立仕様になっており、ノイズが極めて乗りにくい。チップは定番のRealtek ALC1220-VB

ワイヤレス通信はIntel Wi-Fi 6 AX200。Wi-Fi6+Bluetooth v5対応。後述するが意外と熱を持つため、ビデオカード×2構成時はヒートシンクを増設したほうがいいかもしれない

 リアパネルにはThunderbolt 3ポート×2があり、周辺機器による拡張性を高めているほか、手放せないレガシーデバイスを持つユーザー向けにPS/2ポート×1もアリ。またDisplay Port入力もあるのだが、これはキャプチャーのためではなく、デイジチェーンであれこれつなぐ際に使用するものになる。

リアパネルにはThunderbolt 3ポート×2やPS/2ポート×1もある

背面にはシールドおよび放熱プレートはナシ

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