このページの本文へ

ヒトゲノム解析用スーパーコンピューター「SHIROKANE」にNVIDIAの並列演算ソフトウェアとDGX A100サーバーが導入

2021年02月25日 17時00分更新

文● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 NVIDIAは2月25日、ヒトゲノム解析センターに同社の解析ソフトウェアとサーバーが導入されたと発表した。

 国立大学法人東京大学医科学研究所(東大医科研)ヒトゲノム解析センターの最新型ヒトゲノム解析用スーパーコンピューターシステム「SHIROKANE」の解析基盤の強化に向けて導入されたもの。

 NVIDIAのゲノムデータ解析ソフトウェア「NVIDIA Clara Parabricks」は、GPUの並列演算性能を活用して全ゲノム解析の一連の計算処理を超高速化するソフトウェア。従来のおよそ40倍の高速化を可能とする。

 また、Parabricksを実行するGPU環境の強化として、5PFLOPS(ペタフロップス)の演算能力を持つ「NVIDIA DGX A100サーバー」を導入。3月1日より稼働を開始、4月1日よりSHIROKANEユーザーに向けて提供開始予定。

 東大医科研ヒトゲノム解析センターは日立製作所の協力のもとで2020年2月にSHIROKANEに搭載されたNVIDIA V100 GPU 80基のうち、16基にParabricksを導入。研究機関やライフサイエンス関連企業などに開放している。また、DGX A100は米国エネルギー省(DOE)アルゴンヌ国立研究所で新型コロナウイルスの研究に活用されているなど、世界中の企業や機関に導入されている。

カテゴリートップへ

ピックアップ