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鳥居一豊の「コンパクトスピーカーが好き!!」 第9回

熟成された音、DALI 「MENUET SE」で聴く「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト2202」

2021年02月27日 15時00分更新

文● 鳥居一豊 編集●ASCII

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[試聴曲] 交響組曲 宇宙戦艦ヤマト2202(48kHz/24bit flac)

宮川彬良/交響組曲 宇宙戦艦ヤマト2202

 さて、いよいよ試聴だ。試聴曲は「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト2202」。「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」の楽曲は、父、宮川泰のスコアを息子の宮川彬良が受け継ぎ、編曲や新たな曲の追加などを行って制作されている。その楽曲を交響組曲として構成したもの。8つの章からなり、ヤマト2202の物語を音楽で描いたものとなっている。

 各章は「第一章 地球」というようにそれぞれタイトルがついているが、楽曲は複数の劇伴の曲を集めて再構成しており、曲が変わる部分に合わせて、いくつかの副題がついている。傑作なのが「第三章 白色彗星」で、前半はまさしく白色彗星のテーマなのだが、次第にロック調というか、プログレッシブ・ロックに転じていく。副題は「白色彗星の系譜(キース・エマーソンに捧ぐ)」となっている。どのように曲が転じていくかは、ELP(エマーソン・レイク&パーマー)をご存じの人ならば予想がつくだろう。

 このように、ヤマト2202の劇伴を元にしているといっても、元のスコアを尊重しながらもかなり積極的な再構成や編曲が施されており、かつての「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」とは違うオリジナリティー溢れたものとなっている。

 試聴では、いつもの通り筆者の所有する小型スピーカーであるB&W 607と今回のダリ MENUET SEを交互に聴いて、その音の違いと合わせて紹介していく。

試聴するスピーカー。左がB&W 607で、右がダリ MENUET SE。どちらもコンパクトだが、MENUET SEはさらに背が低いのでコンパクトさが際立つ。

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