巷のアニメ業界話は5年遅い
まつもと アニメ業界って、コロナ禍の有無にかかわらず毎年景色が変わるじゃないですか。
数土 いやホントにね、動きが激しい。
まつもと 今後も、きちんと整理して発信していきたいと考えています。なぜかといえば、「アニメ業界というのはこうなっているんだよ」ということを正確に伝えないと、「なんだこれ?」というようななヘンテコな言説がけっこう出回るからです。数土さんはしっかりアニメ界をウォッチされているので、その見立ても発信していくことも大事だなと思っています。
数土 ちょっと弁護するのであれば「ヘンな話」というより、あまりにも変化が激しすぎて、5年前の話を今の話と思って話している人が多いんですよ。5年間で状況が大きく変わってしまうのです。
まつもと それはありますね。「製作委員会ワルモノ説」みたいなのも結構流布されて、未だに語られていますからね(笑) なかなか誤解というか「呪い」が解けないなという感じもします。『アニメ産業レポート』を毎年購入する人は限られてくると思いますので、だからこそ頻繁に情報のアップデートを図っていく必要もあるかなと。
ということで数土さん、本日はどうもありがとうございました。
数土 こちらこそ、ありがとうございます。
第2回 国際マンガ・アニメ祭
Reiwa Toshima(IMART 2021)開催!
「国際マンガ・アニメ祭Rwiwa Toshima(IMART)」は、“マンガ・アニメーションの未来を作る”をテーマにした日本初のボーダーレス・カンファレンスとして2019年11月15日から17日に第1回を開催しました。
これまでマンガ・アニメーション業界を横断するカンファレンスがないなかで、両業界のイノベーターや実務家による基調講演・セッション・交流会を行ない、その知見の共有を目指しました。期間中は国内外からの80名の登壇者による計24セッションを実施し、内容の幅広さと深さも反響を呼び、最終的に3日間で約2000名が参加する大盛況となりました。
そして来たる2020年2月26日(金)、27日(土)の2日間、「第2回 国際マンガ・アニメ祭 Reiwa Toshima(IMART 2021)」が開催されることとなりました! この対談に登場した数土直志氏が、実行委員会委員を務めています。
非常事態宣言を受け、無観客イベントを実施しつつ完全オンラインによる開催となります。イベント会場(としま区民センター)では豪華な登壇者による基調講演が実施されるほか、ゲストによるディスカッションや各種セッションも催され、それらがネット経由で配信されます。イベントの詳細や参加チケットについては、公式サイトを参照してください。
公式サイト:https://imart.tokyo/
〈前編はこちら〉
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