コロナ禍で昨年春ころから、世の中の注目を集めた言葉に「テレワーク」というのがある。筆者個人的にはあまりテレワークという表現を過去に聞いたことがなかった。大昔、勤めていた外資系企業では、リモートワークとかモバイルワークとか呼んでいた記憶が、ぼんやりとある程度だ。
オリジナルの語源は何であれ、すし詰めの満員電車に揺られて1時間も2時間も通勤することから比べれば、テレワークは昭和の匂いのまだまだ残っているお気楽サラリーマンにとっては、成果をロジカルに説明するのは面倒だが、ある程度は理想の労働環境に違いない。
今回の非常事態宣言下でも政府からは出勤者7割減のテレワークが推奨されているが、そもそもリモートでできる仕事とできない仕事の差は現代でも歴然とあり、テレワーク7割の母体も一体誰のことを対象としているのかさっぱりわからない。
筆者の周囲だけに限ってFacebook上の活動などを注意深く見てみると、テレワークの実施率は確実に7割以上にはなってきているとは思うが、そもそもSNS上で、なおかつICT業界の友人の多いドメインでテレワークの実施率を聞くことは、女子高で女子の比率を調査するようなものなのでまずあてにはならないだろう。
さてそんな"テレワークERA"の主役といえば、レガシーだがまだまだ頑張ってるモバイルパソコンやスマホ&タブレット、そしてそれらをテレワークと呼べる組織化された概念に変身させる、インターネット回線とその関連アプリケーションだ。基本的には機動力のあるアイテムが、有機的に結びついたモノなのだろう。
ウェブカメラやタブレット、スマホなどでするネットミーティングが前提のように語られることの多いテレワークERAには、複数のクライアント機器や複数の画面が必要だ。もちろん、ドでかい高解像度画面のワイドディスプレーを複数のWindowsに分割してそれぞれ別の画面を表示すれば現代なら簡単に解決するが、やっぱりガジェットオタクなら、コロナ禍のテレワーク推奨に便乗してここは複数の物理画面を並べて遊んでみたい。
そんなときに偶然見つけたのがサンワサプライの「タブレット用伸縮アームスタンド」という実用になるガジェットだ。タブレット用となっているが、ウェブ上のスペックを見ていると、どうもタブレットだけではなく、昨今流行りのUSB Type-Cケーブルで接続できる薄型軽量の14インチクラスのモバイルディスプレーにも使えそうだった。
衝動買いの翌々日に届いたタブレット用伸縮アームスタンドは、簡単な組み立てキットだった。10点足らずの部品はほんの5分か10分で、付属の六角レンチで組み立てることができた。
組み立て、分解に必要なレンチはなくさないように本体スタンドのレンチ専用収納穴に保管できるのでなかなか便利だ。
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