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Xperia温故知新! 波瀾万丈な歴史を紐解く 第68回

「Xperia E4」は国による仕様違いやバリエーションも多く発売された

2021年01月18日 10時00分更新

文● 君国泰将 編集● ASCII

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3Gモデルに4Gモデルも追加された
エントリーモデル「Xperia E4」

 国内では発売されなかったXperiaのグローバルモデル。今回は2015年第1四半期に登場した「Xperia E4」を紹介します。コードネームはJasmine、シングルSIM・デュアルSIMのモデル番号はともに「E21xx」でした。

 2014年後半に「Xperia E3」が発売されたばかりですが、「Xperia E4」は2015年のCESで発表され、3月に発売となったため実質的には約半年程度の開きがありました。時期としては、現時点でXperiaタブレットの最終モデル「Xperia Z4 tablet」のタイミングと同じです。

 Xperia E3と同じく、エントリーモデルとして発売されましたが、ディスプレーサイズは5型(960×540ドット)で、コンパクトと言いながらも画面サイズは大型化しました。とはいえ、ベゼルがほかのXperiaと比べて薄くなっており、手に収まりやすいサイズ感を維持しています。プロセッサーはMediaTekのMT6582(クアッドコア、1.3GHz)、メモリーは1GB、ストレージ8GBという構成で、数字だけみると控えめなエントリーモデルですが、そのぶん2万円以下(発売当時)というリーズナブルさがウリでした。

 バッテリーは着脱式ではなく本体と一体化し、容量は2300mAh。OSは、Android 4.4.4(KitKat)を搭載。本体サイズは約74.6×137×10.5mm、重さは約144gです。カラバリはブラックとホワイトの2色が用意されています。

 外観は丸みをおびたデザインで、アルミ削り出しの電源ボタンはありますが、カメラボタンがないのでXperiaシリーズの印象はかなり薄らいでいます。背面にあるカバーは樹脂素材で、まるごと取り外しできる仕様。その外した内部の本体にSIMスロットと、microSDカードスロットが備わっています。

 そのほか、備わっているのはヘッドホン端子とmicroUSB端子、そしてストラップホールのみとスタンダード。防水防塵機は非対応で、NFCも非搭載です。

 また、メインカメラは、約500万画素で1080pのHD動画撮影にも対応しています。フロントカメラは約200万画素と、いずれも控えめのスペックです。

 Xperia E4は3Gのみの対応でしたが、その後にLTE版となる「Xperia E4g」が発売されました。こちらはディスプレーサイズが少し小さくなって4.7型(960×540ドット)に、本体サイズも約71×133×10.8mmと小型になっています。スペックなどはほとんどXperia E4を踏襲していますが、プロセッサーはMediaTek MT6582(クアッドコア、1.5GHz)とクロックアップし、NFCに対応するといった違いもありました。こちらのモデルにもシングルSIM、デュアルSIMモデルが存在し、Xperia的な要素は控えめなものの、様々な国で展開されたモデルでした。

「Xperia E4g」

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