このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第251回
山根博士のグロスマレビュー
重戦車級の5Gラグドスマホ「OUKITEL WP10」がタフすぎる!
2021年01月12日 12時00分更新
スマホ界の重戦車!
OUKITELの5Gスマホ「WP10」レビュー
アクティブ系端末を得意とするOUKITELから5Gスマートフォン「WP10」が登場した。巨大なバッテリーを搭載し、アウトドアや現場でも安心して使えるタフなスマートフォンだ。
OUKITELはオンライン販売を主体とする海外のスマートフォンメーカー。防水防塵や耐衝撃に対応したスマートフォンを多数展開している。2020年12月に発売になった「WP10」は同社初の5Gスマートフォンだ。しかも重量は300gを越える「重戦車」とも呼べる強固なボディーを搭載している。タフネス関連の仕様はIP68の防水防塵、IP69Kの耐高温・耐高水圧、MIL-STD-810Gにも対応。過酷な環境にも耐えうるボディー構造となっている。
スペックはチップセットがMediaTekのDimensity 800、メモリー8GB、ストレージ128GB。ディスプレーは6.67型(2400x1080ドット、20:9)。カメラは4800万画素+1300万画素(超広角)+200万画素(マクロ)+200万画素(深度測定)、フロントカメラはディスプレー上部中央に埋め込まれたパンチホール型の1600万画素。バッテリーは8000mAhで18Wの急速充電に対応する。
背面にはNFCを内蔵し、モバイルペイメントにも対応。背面カバーには9×2=18個のピンが並んでいる。WP10の製品紹介ページを見ると「Support Multi-Modules」と記載されており、さまざまなアタッチメント式のモジュールが提供される予定のようだ。モジュールの一つとして「Ultra Flashlight Module」が記載されている。
本体右側面はボタンが並ぶ部分を金属プレートで保護しており、側面からの衝撃にも耐えられるようになっている。音量調節ボタン、電源ボタン、そして指紋認証用のセンサーが並んでいる。一番下側にはSIMカードスロットを搭載している。
SIMカードスロットはピンを使わず爪先で抜き差しできるのが便利だ。SIMカードトレイは表裏それぞれにnanoSIMカードを取り付け可能。なおmicroSDカードは利用できない。WP10はストレージ128GBモデルしか用意されていないため、外部拡張はできない点は要注意だ。
本体左側面にはSOSボタンとPTTボタンを備える。SOSボタンは登録した電話番号へワンタッチで発信することができる。PTTはPush-to-Talkでトランシーバー的な利用が可能だが、キャリア側のサポートが必要だ。こちらの側面も金属プレートで守られている。
本体下部のUSB Type-C端子はキャップ方式。充電時にキャップを外すのが面倒だが、8000mAhの内蔵バッテリーを持つため、普段使いしている分には充電の頻度は2-3日に1回程度で済む。高水圧がかかる環境でも安心して使えそうだ。Type-C端子と背面下部の18ピン端子の間には太いストラップを取り付けることのできるストラップホールがあるので、しっかりと本体を固定できる。なお本体上部には端子類はない。
本体サイズは約83.4×178×17.6mm、重量は380g。2cm近い厚みと、400gに迫る重量はスマートフォンとしては未知の世界だ。片手で持つとずっしりとした重さは迫力も感じられる。コンシューマー向けの製品ではあるが、本格的な登山やアウトドアスポーツなど、プロユースにも十分耐えられる製品だと感じられる。またバイクや自転車に取り付けてナビ用に使うのもよさそうだ。
今回レビューをしながらWP10を何度か自宅の床に落としてしまったが、破損することなくそのまま利用できている。なお、ディスプレー表面はゴリラガラス(バージョン非公開)でおおわれている。
この連載の記事
-
第516回
スマホ
カメラやAIの性能に違いはあるのか? Xiaomi 14Tと14T Proを使い比べてみた -
第515回
スマホ
日本発売が決定した可変絞りカメラ搭載のハイエンドスマホ「nubia Z70 Ultra」速攻チェック -
第514回
スマホ
2人同時に音楽を楽しめる青春スマホ「nubia Music」に新しい可能性をを見た -
第513回
スマホ
4万円で買えるゲーミングスマホも! コスパに優れたデザインスマホ「realme 13」シリーズがアツイ! -
第513回
スマホ
100倍望遠が実用的なスマホ「vivo X200 Pro」はカメラ性能が変わらず最強だった -
第512回
スマホ
ツァイスカメラ搭載のスマホ「vivo V40」は可変色LEDライトでポートレート撮影も得意 -
第511回
スマホ
価格も性能も妥協したくない人にオススメの王道ハイエンドスマホ3選 -
第510回
スマホ
スマホは高くない! 2万円台で買えるオススメ格安エントリースマホ4選 -
第509回
スマホ
着せ替えスマホ「CMF Phone 1」はカスタマイズが楽しいが実用面での弱点もあり -
第508回
スマホ
たたんでも極薄9.2mm! 世界最薄折りたたみスマホ「HONOR Magic V3」を試す -
第507回
スマホ
シャオミの「Redmi Note 13 Pro+ 5G」は2億画素カメラに防水防塵など必要な機能が揃って6万円以下 - この連載の一覧へ