ハイバリューながら高品質なスタンダードPC「THIRDWAVE」の魅力に迫る 第2回
THIRDWAVEブランド開発メンバーにインタビューを実施。「ブランド認知は二の次、使いやすさこそ正義」
“道具”としてのPCの使い勝手向上に全力、THIRDWAVEのスタンダートPCがハイバリューでも高品質な理由を探る
2020年12月24日 11時00分更新
エントリーモデル含むすべてのモデルでこだわりのユーザーインターフェースを採用、とくにキーボードへの情熱がすごい
ーーノートパソコンは持ち運ぶ機会が多いので、耐久性が確保されているのはうれしいです。では、このままスタンダードノートパソコンのこだわりを教えてください。
笠浪氏:ノートパソコンで一番こだわっているのは、ユーザーインターフェースです。なかでも、一番こだわっているのがキーボードです。英語のキーボードのレイアウトをそのまま日本語化した製品は、パソコンを使い慣れている方にとってはそれほど問題ないと思いますが、パソコンの利用経験の少ない方、とくに自分のパソコンを初めて買う方などは戸惑うと思います。
そこで、使いやすさに配慮して、完全にJIS規格に準拠した一般的な日本語キー配列、タイピングに窮屈さを感じさせないキーサイズ、どこに何の文字が配置されているかを目視しやすいキートップ印字などの実装を念頭に、サプライヤーと共同開発しています。その結果、より多くの方々に快適に使っていただけるようなキーボードにすることができたのではないかと自負しています。
佐藤 和仁氏(以下佐藤氏):使いやすいレイアウトにサイズ、見やすい印字のキーボードは、税別2万9980円の「VF-AD4」や最新の14型「F-14IC」を始め、今後展開するすべてのモデルを対象に採用していきます。低価格なモデルだからといって、この部分を怠ることはありません。
笠浪氏:販売価格に関係なくキーボードは統一していく予定です。
ーーF-14ICをみると、キーボードが両端ギリギリまで広がっていますよね。これって開発大変そうですが
佐藤氏:正直大変でした。モバイルでもキーのサイズを小さくしないためには、両端をギリギリまで狭めて搭載する必要がありますし、内部のパーツや冷却の配置も考慮する必要がありますので、そこは開発メンバーとサプライヤーがしっかりコミュニケーションをとりながら詰めていきました。
使いやすさを優先するため、天板とディスプレー下のメーカーロゴ配置も再考の対象に
ーーキーボードは普段使いにおいて一番重要な部分なので、使いやすくこだわっているのはうれしいですね。あと、個人的にうれしいのはTHIRDWAVEブランドのノートパソコンの多くのマシンで天板にロゴがないことなんですけど、これは意図したものなんでしょうか?
笠浪氏:そうです。もちろん、ブランド認知のためには天板にロゴがあるというのはいいことなんですが、例えばお客様がステッカーを貼ったりするばあい、天板のメーカーロゴは邪魔だったりするじゃないですか。何もないプレーンな状態のほうが使い勝手がいい、そう考えるお客様もいらっしゃるんでははないかと。それで、天板にロゴを印字するのはやめました。
ーーそうなんですね。「F-14IC」にいたっては、ディスプレー下もロゴないですよね。
笠浪氏:我々としては、ブランド認知を広げることはもちろん大事なことです。ですが、それと同じくらい、場合によってはそれ以上に、お客様に実際に“道具”として使っていただいて「いいな」と感じてもらう要素を増やすほうが重要だと考えています。「F-14IC」の場合、ディスプレーの見やすさや没入感を重視するために狭額ベゼルを採用したところ、ロゴを入れるスペースがなくなったんです(笑)。
永田氏:ただ、その代わりタッチパッドの右側にロゴを入れています。タイピングのために左手はずっとパームレスト部分にありますが、右手はマウスを操作していたりして見えることが多いと思いますので、この部分に入れました。
佐藤氏:右側のロゴはレーザー刻印を採用しています。プリントだと長くお使いいただくと削れてしまう場合があるので、ここはこだわってレーザー刻印にしました。
ーーブランド周知より使い勝手に全振りしてますね(笑)。それでいうと、モバイルでもUSB Type-Aがしっかり搭載されているのもうれしいです
笠浪氏:先進性を示そうとするなら、確かにUSB Type-Cのみにしたほうがいいのですが、結局普段使うとなると変換コネクターが必要になりますよね。“道具”としてしっかり使ってもらうためには、まだまだUSB Type-Aは必要だと考えています。
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