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D1グランプリ 2020 TOYO TIRES密着レポート 第6回

年内最後のD1グランプリは初開催のエビス西コース! TOYO TIRESは苦しい展開に

2020年12月07日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 撮影●栗原祥光

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【第6戦単走】GRスープラを駆るトヨタ社員
松山選手が初の単走優勝

 秋晴れに恵まれた午前10時に単走決勝がスタート。Aグループトップバッターは、TOYO TIRESからのタイヤサポートを受けるTeam RE雨宮 K&Mの松井有紀夫選手です。

Team RE雨宮 K&Mの松井有紀夫選手とRX-7(FD3S)の単走1本目

松井選手は練習走行でも好調な走りを魅せていた

 朝8時の練習走行では気温の低さからか、4ローターエンジンがなかなか始動できず心配でしたが、いざ走り始めると150km/h以上のスピードからの鋭い振り出しと安定した角度で97.50点をマーク。2本目は気負いすぎてセクター2をインカットし95.21。ですが単走7位で追走トーナメント進出を果たします。

松山北斗選手(FAT FIVE RACING)とGRスープラの単走1本目

今年からD1に復帰した松山選手

 次に出走したのは、松井選手同様、TOYO TIRESのタイヤサポートを受け、今年GRスープラで久々に復帰したトヨタ社員の松山北斗選手(FAT FIVE RACING)。1セクターは点数が伸びず、2セクターでふらつき、4セクターのゾーン3不通過と失敗。点数も93.24点と低調。2本目に期待がかかります。

小橋選手(写真は土曜練習走行・夕方に撮影)

小橋選手の単走1本目

 Aグループにはランキングトップの小橋選手の姿も。小橋選手の1本目、ノリノリの走りはここでも健在で、いきなり98.76点と高い点数を出してトップに。小橋選手の2本目は、セクター5の点数が伸びず97.90点と自己ベスト更新ならず。ですが追走トーナメント進出を決定的なものにします。

大量のタイヤスモークを上げながら、セクター5を駆け抜ける松山選手

 Aグループの1巡目が終えて迎えた松山選手の2本目。ここまでで一番と思えるほどのタイヤスモークを上げながらGRスープラが駆け抜け、コースは白煙で何も見えないほど。高い進入速度とドリフト角度の大きさで点数を伸ばた松山選手は98.79点と小橋選手をわずかに上回り、得点ボードの最上段を塗り替えました。その後も有力選手が出走するも、ゾーン2不通過などで失敗の走りが続き、追走トーナメント進出のボーダーラインが下がり、97点を出せば通過できるような空気が会場に流れます。

単走決勝へ向かう藤野選手

セクター5に進入する藤野選手の単走1本目

セクター5を走行する藤野選手

セクター3を立ち上がる藤野選手の単走2本目

 単走ランキングトップの藤野選手はCグループからの出走。1本目、大きなミスもない綺麗な走りを披露するも、セクター3の角度不足により97.6。これで追走トーナメント進出は確定しましたが、さらなる上を目指したいところ。藤野選手の2本目は97.7と僅かに自己ベストを更新するも、松山選手の点数には惜しくも届かず。単走6位通過を果たします。シリーズの単走ランキングは86ptとトップを堅持します。

コースインする川畑選手

セクター3からセクター4へ向かう川畑選手

セクター3を立ち上がる川畑選手の単走1本目

セクター5へ侵入する川畑選手の単走1本目

セクター5からフィニッシュラインへ向かう川畑選手

 川畑選手はDグループからの出走。足回りが決まらないまま迎えた1本目、161.7km/hで進入したセクター1、続くセクター2をアウトギリギリで走行し点数は高かったもの、第3セクターはドリフトの戻りがあり0点、さらにゾーン2不通過の減点も重なり78.3点と低調。

セクター5でスピンをしてしまう川畑選手

そのままスピンターンをする川畑選手

 迎えた2本目。ここで点数を奮起したいところですが、セクター3を完全に失敗。そしてセクター5でハーフスピン。今シーズン初めて追走トーナメント進出をはたすことができませんでした。

単走優勝した松山選手の単走2本目、セクター3からの立ち上がり

単走優勝した松山選手

 結果、単走優勝は松山選手に決定。松山選手は「ようやくGRスープラの完成度が高まってきたように思いました。1本目は失敗したので、2本目は抑え気味に走ったのがよかったのかもしれません。このコースは前に練習走行でクラッシュしたことがあり苦手意識がありました。ですが上手くリズムに乗れることが大切だと感じております」「単走優勝は嬉しいですね。今まで支援してくださった皆様に感謝申し上げます」と冷静に自己分析しながらも喜びを噛みしめていました。

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