オムロン ウェアラブル血圧計「Heart Guide」レビュー 第3回
オムロン ウェアラブル血圧計「HeartGuide」1カ月使用レポ〜健康管理に対する意識が向上
2020年11月24日 08時00分更新
日中の血圧変動は人によって異なるという調査結果が……
オムロン ヘルスケアが10月7日に「日中の血圧変動」についての調査結果(https://www.healthcare.omron.co.jp/corp/news/2020/1007.html)を発表しました。同社の社員30名を対象に「Heart Guide」を用いて実施した調査ですが、それによると、参加者の約75%に日中の時間帯に血圧が上昇する傾向が確認され、上昇するタイミングは人によって異なり、「日中上昇タイプ」「日中やや上昇タイプ」「早朝上昇タイプ」「早朝やや上昇タイプ」に分類されるとのこと。筆者はおそらく「日中やや上昇タイプ」だと思います。
ほかに、曜日による血圧の変動、デスクワーク、会議、食事、ストレス、運動の5つの状況での血圧への影響などの分析結果も報告されました。同社がこうした調査をするのは「ゼロイベント(脳・心血管疾病の発症ゼロ)」という事業ビジョンを掲げているからです。日中の血圧変動と脳・心血管疾病のリスクとの関係が明らかになれば、“血圧は起床時と就寝前に測ればいい” という常識が変わってくるかもしれません。
出張に持っていく機会はまだないが、持ち運びやすさは実感
腕時計サイズのHeartGuideは、旅行や出張に持っているのが便利だなぁと思っていました。しかし、使い始めてから今日までの間、旅行に出ることもなければ、出張の機会もありませんでした。なので、HeartGuideの “旅のお供” としての利便性は確認できていません。しかし、長時間外出する際は、クッションポーチに入れて持ち歩いていました。
ウェアラブルなのだから「腕に着けておけばいいじゃないか」と思うかもしれません。しかし、普段、腕時計やスマートウォッチを着けている人には、HeartGuideを腕時計として使うのは現実的ではありません。ベルトに厚みがありますし、機能も限定的ですからね。なので、筆者は、普段は、スマートウォッチを着けて、血圧を測定するときにだけHeartGuideに着け替えるスタイルで定着しました。
HeartGuideは7万9800円(税別)と、血圧計の中では、かなりお高い製品です。なので、毎日血圧を測るべきで、なおかつ外出が多い人に適したデバイスだと思います。筆者も長期の海外出張などで、これを持って行けると便利だなぁと思った次第。でもコロナの影響で自宅で仕事をすることが多くなり、据置型の血圧計で事足りているのが現状です。据置型のほうが圧倒的に安いですしね。
しかし、利便性ではウェアラブルに軍配が上がります。測定する場所を選ばず、時間もかからないですからね。
最近は、AppleWatchに “血中酸素ウェルネス” 機能が追加され、日本ではまだ利用できませんが、心電図(ECG)機能も備えるなど、スマートウォッチのヘルスケア機能に注目が集まっています。医療機器として認可を受けたHeartGuideが、新たなヘルスケア機能を追加したり、スマートウォッチとしての機能をさらに向上しさせたりすることにも期待したいと思います。
※この記事に使用した機器
・ウェアラブル血圧計:HeartGuide HCR-6900T-M
・スマートフォン:iPhone 11 Pro(iOS 13.7)
・iOS版「HeartAdvisor」アプリ:バージョン 4.5.3(178)
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