Society 5.0 for SDGs
ここで東原社長兼CEOが使った言葉が「Society 5.0 for SDGs」である。
ここにきて、経団連では、SDGsの達成に向けて、革新技術を最大限活用することにより、経済発展と社会的課題の解決が両立するコンセプトとして「Society 5.0」を位置づけはじめている。それを示した言葉がSociety 5.0 for SDGsである。そして、「IT、OT、プロダクトを1社で保有しているという日立の特徴を生かして、Society 5.0 for SDGsの達成に貢献したい」と、東原社長兼CEOは語る。
日立製作所は、社会イノベーション事業を通じて、社会価値、環境価値、経済価値の3つの価値を向上させ、人々のQoLの向上など、持続可能な社会の実現を目指している。
講演の最後に、東原社長兼CEOは、「社会イノベーションは1社では実現できない。社会に関わるすべての人、企業が助け合い、ともに成長していくことで初めて実現できるのが社会イノベーションである」と語り、人々が、素晴らしい人生を送ることができる持続可能な社会をともに実現していこう」と呼びかけた。
「制約があり、限りがある」という世界において、いかに豊かな生活を実現するか。その解決には、まずは、つながることで生まれた小さなイノベーション同士が、さらにつながることが大切だといえそうだ。
この連載の記事
-
第606回
ビジネス
テプラは販売減、でもチャンスはピンチの中にこそある、キングジム新社長 -
第605回
ビジネス
10周年を迎えたVAIO、この数年に直面した「負のスパイラル」とは? -
第604回
ビジネス
秋葉原の専門店からBTO業界の雄に、サードウェーブこの先の伸びしろは? -
第603回
ビジネス
日本マイクロソフトが掲げた3大目標、そして隠されたもう一つの目標とは? -
第602回
ビジネス
ボッシュに全株式売却後の日立「白くまくん」 -
第601回
ビジネス
シャープらしい経営とは何か、そしてそれは成果につながるものなのか -
第600回
ビジネス
個人主義/利益偏重の時代だから問う「正直者の人生」、日立創業者・小平浪平氏のことば -
第599回
ビジネス
リコーと東芝テックによる合弁会社“エトリア”始動、複合機市場の将来は? -
第598回
ビジネス
GPT-4超え性能を実現した国内スタートアップELYZA、投資額の多寡ではなくチャレンジする姿勢こそ大事 -
第597回
ビジネス
危機感のなさを嘆くパナソニック楠見グループCEO、典型的な大企業病なのか? -
第596回
ビジネス
孫正義が“超AI”に言及、NVIDIAやOpen AIは逃した魚、しかし「準備運動は整った」 - この連載の一覧へ