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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第238回

高性能でお買い得なゲーミングスマートフォン「Black Shark 3」の実力を検証

2020年11月09日 12時00分更新

文● 佐野正弘 編集●ASCII

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カメラは3眼構成で機能はシンプル

 最後に、カメラ機能について触れていこう。Black Shark 3のカメラは6400万画素/F値1.8の広角カメラと、1300万画素/F値2.25の超広角カメラ、そして500万画素/F値2.2の深度センサーカメラの3つを搭載している。シャオミのスマートフォンと比較した場合「Mi Note 10 Lite」に近い性能といえるが、超広角カメラの性能や、マクロカメラを搭載していない点などは異なっている。

カメラは3眼構成。数は異なるが6400万画素のカメラを搭載するなど、Mi Note 10 Liteに比較的近い印象だ

広角カメラで撮影した写真

同じ場所から超広角カメラで撮影。F値の違いもあって曇天だとやや暗めだ

 カメラアプリもシャオミのものに近く、6400万画素のセンサーをフルに活用した撮影が可能。夜景を明るく撮影できる「夜景」モードや「ポートレート」モード、AIを活用した被写体判別などの機能も備えてており、最近のスマートフォンカメラとしてはスタンダードな内容といえる。

深度測定カメラを搭載しており、背景をぼかした「ポートレート」モードでの撮影も可能だ

最近搭載機種が増えている「夜景」モードも搭載。暗い場所でも撮影できる安心感は大きい

 動画撮影に関しては、最大で4K・60fpsでの撮影が可能。ただ一方でVLogモードはなく、代わりに15秒の動画が撮影できる「ショートムービー」モードが用意されるなど、機能的にはよりシンプルな印象だ。

 一方のフロントカメラは2000万画素/F値2.2と、こちらはやや画素数が高め。ポートレート撮影も可能で美顔モードが利用できるが、5段階の切り替えのみで細かな設定ができる訳ではないようだ。

フロントカメラのポートレートモードを用いて撮影。美顔モードもあるが高度な機能を備えている訳ではない

【まとめ】“最強”ではないが手頃な価格が魅力

 Black Shark 3を実際に触れてみると、ゲームプレイをより快適にする機能や性能の進化にかなり力が注がれているし、しかも5Gを活用した機能をいち早く取り入れるなど、最新機能への積極的な対応にも驚かされる。ただ一方で、発売タイミングなどもあってか、SoCが最新の「Snapdragon 865 Plus」ではないなど、ASUSの「ROG Phone 3」などと比べると最強性能という訳ではない。

 だがその分価格は6万9800円(税込)と、ハイエンドクラスのスマートフォンとしてはかなり安価に購入できるし、同様の価格帯であるヌビアテクノロジーの「RedMagic 3」と比べた場合、やや表現に不自然な点もあるとはいえ大部分で日本語のローカライズがなされている点は安心感がある。高性能なゲーム用スマートフォンを安く手に入れたいという人には、かなり魅力的なモデルといえるのではないだろうか。

「Black Shark 3」の主なスペック
ディスプレー 6.67型有機EL(20:9)
画面解像度 1080×2400
サイズ 77.33×168.72×10.42mm(最厚部10.8mm)
重量 約222g
CPU Snapdragon 865
2.84GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 8GB(LPDDR4X)
内蔵ストレージ 128GB(UFS 3.0)
OS Android 10(JOYUI 11)
対応バンド 5G NR:N78
LTE:1/3/5/8/18/19
/26/28/34/38/39/41
W-CDMA:1/6/8/9/19
GSM
CA対応 ○(5CC CA)
無線LAN Wi-Fi 6
カメラ アウト:6400万画素
+1300万画素(超広角)
+500万画素(深度測定)
/イン:2000万画素
バッテリー容量 2360mAh×2
生体認証 ○(画面内指紋、顔)
USB端子 Type-C
 

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