Razerのゲーミングノートも11世代コア搭載でどこまで速くなったのか!?
新 Razer Blade Stealth 13 実機レビュー = Tiger LakeにGTX1650Tiで最強モバイルノートだった!!
Razerは11月12日に、モバイル・ゲーミングノート「Razer Blade」シリーズの軽量モデル「Stealth 13」の最新モデルを発売した。
最大の強化ポイントは、CPUが最新の11世代コア=Tiger Lakeになったこと。搭載するGPUは春モデルと同じ「1650 Ti + Max-Q」で、どれくらい速くなったのか探ってみよう。
Tiger LakeにGTXって、味濃過ぎないですか
Stealth13は、15型Bladeの弟分として2016年に発売、軽量モバイルノートとして、コアi7-6500Uを搭載したウルトラブックだった。
毎年、CPUのみアップデートしてきたStealthは、2019年3月に、兄のBlade 15と同様にデザインをシャープなモノリススタイルに変更し、なおかつ、GeForce MX150を搭載し、ゲーミングノートらしい速度も身につけた.
同年12月には、インテルの最先端CPU「IceLake」と、NVIDIAのGPU「GeForce GTX1650」を搭載し、速度を大幅に向上、さらにGTX1650Ti+Max-Qも登場した。
今モデルのTiger Lakeはi7-1165G7で、メモリは16GB、ストレージは512GBのSSD。ディスプレイは13インチのフルHD120Hz駆動、マットと、フルHDでOLED、60Hz、タッチの2種類がある。前モデルでは13インチで4Kタッチ液晶モデルもあったが、今年はこの2機種でスタートする。
フルHDモデル (RZ09 -03272J12 -R3J)が、実売予想価格24万1000円、有機EL タッチモデル (RZ09 -03272J82 -R3J)が26万2800円(ともに税込)である。
GPUはNVIDIAのGeForce GTX 1650 Ti Max-Qで、GDDR6のVRAMを4GB搭載。キーボードは日本語配列で、フルカラーが指定できるバックライトを内蔵するが、Bladeとは違って、1キー単位ではなく、全体単色指定である。
インターフェイスはThunderbolt4のタイプC×2とUSB3.1 Gen1のタイプA×2である。ボディサイズは幅304.6mm×奥行き210 mm×厚み15.3mm で、重量は1.41キロある。
ワイヤレスはWi-Fi6とBluetooth5.1で、バッテリーは53.1Wh搭載、ACアダプターは100WのタイプC接続である。
クーリング能力の威力か?
Core i7-1165G7がXPS13よりも爆速だった
速度計測については、RazerSynapseのパフォーマンスにて、「ゲーミング」の「ファン回転自動」で計測した。
まずはCPUつまりi7-1165G7の速度だが、CinebenchのR15では895、R20では2367が出た。先に実施したデルのXPS13(9310)では884と2121だったから、最高で約12%速くまわっている。バリバリチューニングで有名なXPS13を超えているのは、さすがRazer様なのである。
では3DMarkではどうか、GPUを切り替えられるTimeSpyとWildLifeでIris Xeにて計測したところ、Stealth13では1777と13330だった。XPS13では1709と11138だったから、Stealth13のほうが4~20%速い。i7-1165G7のCPUもIris Xeも、XPS13よりさらに高速回転させているのだ。
いずれも、冷却性能についてはXPS13よりStealth13のほうが高く(そのぶんファンの音も大きいが)、より長時間、最高性能で動作できるのも差が出る要因だ。
GTX1650Ti + Max-Qでの計測では、TimeSpy、FireStrike、NightRaidで3521、8018、26039で、XPS13の1709、4878、16382に比べて、約60~106%速い。Stealth13内比でも、GTXを搭載したことによって、Tiger Lakeのみの状態よりさらに1.6から2倍での動作が期待できる。
FFXIV ShadowBringersは高画質デスクトップで、XPS13で3949、Stealth13で10815だったので、GTXのおかげで、約2.7倍速いことになる。
ちなみに、2019年秋モデルのStealth13(i7-1065G7 + GTX1650 + FHD)では,それぞれ3029、6862、18696だったので、新Stealth13は1年間で、16~40%の速度UPを行ったわけだ。
さらに、i7-10875HにRTX2080を搭載した、Razer Blade 15では、TimeSpy、FireStrikeが、7883、18517だったので、Tiger Lake + GTX1650Tiはその44%の速度を出せるところまで来たのである。
SSDの速度は、DiskMarkでマルチシーケンシャルのリードが3528、ライトが2986と、さすがトップクラスである。
バッテリーは53Wh内蔵している。いつもどおり、最も高いパフォーマンスで、輝度最高で4時間5分動作した。1年前のStealth13(i7-1065G7 + GTX1650 + FHD)では3時間36分だったから、30分も伸びている。
バッテリーの充電時間は、同条件で稼働しながらで、50%まで35分、70%まで51分、90%まで59分と高速だった。100WのACアダプターの威力である。
TigerLakeにはGTXで最強 GTXなしの「RazerBook」も登場
今後はディスプレイが16対10になる!?
新Stealth13は、やはりTiger Lakeをバリバリに回したうえに、GTX1650Tiでダメ押し(?)という、超強力なモバイルノートだ。その分と言っては何だが、重量は1.4キロ台と、ずっしりしているが、XPS13でも1.2キロ台なので、そこをどう見るかである。
と思っていたら、米国で「Razer Book 13」という新機種が発表となった。RazerにおけるシルバーモデルはBlade15もStealth13も存在していて、Mercury版とかStudio版という名称で、クリエイター向けの、派生モデルだった。
がしかし、今回のBook13は、新モデルで、Razerとしては初の13.4インチの16対10ディスプレイを搭載した、モバイルノートである。Tiger Lakeを搭載してベイパ―チャンバーで冷却しているというから、期待大なのである。
この記事の編集者は以下の記事もオススメしています
-
デジタル
Razer Blade 15 光学スイッチキーボード 実機レビュー = この「カチカチ感」は絶対に流行るのだっ -
PC
Razer、4K有機EL搭載モデルなど「Razer Blade Stealth 13/Blade 15」を国内投入 -
デジタル
Razer Blade 15 実機レビュー = 新Core i-HとRTX SUPERで最爆速だった -
デジタル
Razer、Razercon 2020にてゲーミングノートPC「Razer Blade Stealth 13」などを発表 -
デジタル
XPS13 (9310) 実機レビュー = Tiger Lake搭載で爆速モバイルPCだった!! -
sponsored
第11世代Core i7搭載「Razer Blade Stealth 13」は従来モデルに比べて爆速化してた -
デジタル
Razer、第11世代インテルCore i7搭載の13.4型ノートPC「Razer Book 13」
過去記事アーカイブ
- 2013年
- 03月