和柄がカッチョイイ!
GTRを追うセレナe-POWERタクシー
最近タクシーといえば背の高くずんぐりむっくりした車ばかり目立つが、羽田や成田などの空港や新幹線の各駅で待機しているのはワゴンタクシーだ。
タクシーなので見慣れた運転席。料金メーターに空車表示器、タクシー無線にレシートプリンターなど。ただ普通のタクシーと違うのは、運転席と客室が完全にセパレートしている点だ。一般的なタクシーに比べると、ピッタリ密閉しているのが分かるだろう。コロナ対策も考えてのことだ。
料金の支払いも非接触の交通系ICカードも利用できるようになっていて、現金などの支払い時にはちょっとだけすき間が空くようになっている。そしてこのセレナ! 実はガソリン車じゃなくて、e-POWER仕様。GT-Rの後ろについて、テストコースを試乗させてもらった!
スラロームもカーブ抜けの立ち上がりが電気自動車なので、グイグイ加速。タイヤもフツーのタクシーより扁平率も低く、太いのを履いているのか、コーナーでも鳴かないし、抜群の安定性だ。昔、筆者が乗ってたエ○ティマとは大違いだ。
車イスでワインディング!
バケットシートなみのホールド感!
最近よく街で見かけるのが、ケアハウスの送迎車。こちらはガソリン車の1.6リッター車「NV200バネット」だ。
小さいNV200ながら、車イス2台を積み込め、さらに2名の介護者も隣に座れる仕様。リアハッチを開け渡り板をおろすと、一体化したバンバーも開き、揺やかなスロープになる。車イスの引き込みは、運転席と助手席下に配された電動ウィンチ。だから安全で確実に、しかも力がなくても乗車可能だ。
ちょっと特殊なのは車イス用の3点式シートベルト。3点式だが、腰ベルトと肩ベルトの2本に分かれている。これは通常の3点式ベルトだと車イスの肘掛にベルトがかかってしまうため。だから2本に分けて、腰ベルトは車イスの肘掛の下を通してロックし、別に肩ベルトを天井から引っ張ってロックするようになっている。
この車でもテストコースを試乗したが、一番車に体を預けられる走りを見せた。なにせ車イスは車体にしっかりロックされ、暴れてもビクともしないほど。さらに車イスの肘掛がちょうどランバーサポートになるので、まるでバケットシートのような安定感なのだ。NV200は貨物車なので後輪は板バネなのだが、ウィンチや車イス固定用の機器など重いものが搭載されているため、まったくケツ跳ねしない安定した走り! これにはビックリ!
街中を走るための1.6リッターのガソリン車なので、テストコースの走りでは、GT-Rに遅れをとった(当たり前だ!)。しかーし、箱根峠の国道1号の下り坂は、後部の車イスでもかなり楽しめそうだ。タイヤがもたないかも知れないが……。
E6系こまちかっ!
小さいボディーに飛び出すステップ!
こちらはシニアや足の悪い方などを送迎するための軽自動車「ルークス」だ。
最大の特徴は、新幹線のE6系こまちみたいに、ドアと連動してステップが出てくる点。もともと低床のルークスだが、低床バスに比べるとまだ高め。このステップがあることで、バス以上に低くなるので、足が上がらなくても昇降しやすくなっている。
屋根も高いので軽自動車とは思えないキャビンの広さも魅力だ。また荷物室にはバンパーガードとネットも装備。歩行器や折り畳んだ車イスをトランクに乗せる際、車を傷つけないようにするマットが付いている。ネットはこれらを固定するためのものだ。