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Windows Info 第246回

Windowsでファイルやフォルダーに「使わない方がいい」文字

2020年10月18日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII

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OneDriveでもファイル名に問題が発生するケースがある

 さらにOneDriveとOneDrive for Business(法人向けMicrosoft365などで利用できる)にも、ファイル名やフォルダー名に利用できない文字がある。これに関しては、以下のページに記載がある。

●Invalid file names and file types in OneDrive and SharePoint - Office Support
●ファイル名のコンマが ^J に書き換えられる理由 - OneDrive (家庭と個人用)

 OneDriveで利用できない文字は、現時点では、ローカルのファイル名、フォルダー名と同じだ。OneDrive for Businessでは、さらに以下の文字も使うことができない

~ # % & { | } .

 OneDriveはクラウド上のサービスなので、URLに関連する特殊文字をファイル名に利用できなくなっている。ただし、バージョンによって違いがあり、以前はカンマが利用できなかったが、現在では可能になったようだ。Officeのファイルは、OneDriveやOneDrive for Businessに自動アップロードすることが想定されており、一部の文字を置き換えている。

 OneDriveやOneDrive for Businessを今は使っていなくても将来的に使う可能性がないとは言い切れないし、これらを使うユーザーにファイルを渡す可能性もある。クラウドの活用は年々普及している。そう考えると、クラウド側で問題が出るような文字は今から利用を控えたほうがいいだろう。

それではファイル名に安全に使える記号文字は?

 では、ASCIIコードの記号文字のうち、安全なのはどれなのだろうか。それぞれについて、command.com(表中はcommandと表記)、cmd.exe(同cmd)、PowerShell(同PS)、OneDrive(同OD)、OneDrive for Business(同OD4B)それぞれで調べた結果が以下の表だ。どの環境でも問題がないものは「安全」列に◎をつけてある。これによれば、安心して使えるのは、マイナス/アットマーク/アンダーバーの3つのみ。

 それ以外の◯になっている文字に関しては、ダブルクオート(cmd.exe)、シングルクオート(powershell.exe)で囲む必要があり使い方に注意が必要になる。それは、カッコ、プラス、イコール、角カッコの4種、6つの記号文字だ。

 安全欄に×が書いてあるのは、ファイル名、フォルダー名で禁止されている文字、何もないのは使うとトラブルにハマりやすいので避けた方がよい文字だ。

 こうしてみると、安心して使える記号は意外に少ない。もっともアルファベットと数字、そして2バイト文字(Unicode)は逆に安心して利用できる。かつては全角文字のファイル名は気持ち悪いと思われていたし、2バイト目が利用できない文字と同一のコードを持つ場合にエラーになっていたこともあった。だが、現代では逆に安心して使えるファイル名といえる。それに気がついてから漢字のファイル名に抵抗がなくなってきた。

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