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フォトラクションとBIMobject Japan、建物の価値を高めるファシリティマネジメントにおけるBIM活用に関する共同研究を開始

株式会社フォトラクション
2020年09月03日

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株式会社フォトラクション
建物ライフサイクルのデータベースを一元管理。BIMを気軽に扱える世界を実現

建設・土木の生産支援クラウド「Photoruction(フォトラクション)」の開発および運営を行う株式会社フォトラクション(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:中島 貴春、以下フォトラクション)は、BIMobject Japan株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:東 政宏、以下BIMobject Japan)と、ファシリティマネジメントにおけるBIM活用に関する共同研究を開始しました。




■背景
新型コロナウイルス感染症を契機に、建設業界においてもデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する機運がより一層強まっています。

国土交通省は昨年6月、官民一体となってBIM(※1)の推進を図るため建築BIM推進会議を省内に設けました。また、今年7月に、データやデジタル技術を活用して社会資本の変革を目指す「インフラ分野のDX推進本部」を立ち上げ、小規模を除くすべての公共工事で、23年度までにBIM/CIMを原則適用する目標を掲げています。今後、DX推進を図り、BIMの導入が急速に進んでいくものとみられています。

現状としては、BIMは既に設計や施工での利用導入が進みつつあるものの、維持管理フェーズにおける導入成功事例は限られています。例えば、本来、竣工時点での詳細な使用部材や設備が把握できていればメンテナンスや修繕計画にもスムーズに利用できるものの、実際にはデータが活用しきれておらず、再度現場に赴き現場調査し、計画を立てるようなケースが伺われます。既存のBIMソフトウェアは3Dモデルの利用を前提とし、導入・運用における投資コストが高いことも、維持管理におけるBIM導入の遅れに起因していると考えられています。

(※1)BIMとは、Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称で、建築物のデジタルモデルに、部材やコストなど多様な属性データを追加した建築物のデータベースを持たせ、設計・施工・維持管理までプロセスを横断して活用するための新しいソリューション。

■共同研究の目的について
BIMobject Japanが提供するBIMユーザーと建材メーカーをつなぐプラットフォームサービス「BIMobject(R) Cloud」と、フォトラクションが提供する建築・土木の生産支援クラウド「Photoruction」を活用し、両社の知見と技術を生かして維持管理分野においてBIMが浸透し、建物のデータベースがスマートに有効活用される世界を目指して協業し、今年9月より、共同研究を実施します。

■共同研究の概要
今回の共同研究では、設計・施工・維持管理まで建物ライフサイクルのデータベースとして直感的に操作でき、BIMビューワーとしての機能も備えている「Photoructon」と、建物資材の情報、及び世界最大のBIMコンテンツプラットフォーム「BIMobject(R) Cloud」という双方の強みを活かし、関係者皆がマニュアルや導入説明なくBIMを気軽に扱えるサービスの商用化を目指します。

多機能かつ3Dで操作性が複雑になりがちな従来のBIMソフトウェアと性格を異にし、2D図面とBIMオブジェクトを連携させます。竣工時点において図面情報と部材・設備情報などをリンクさせ、設備点検や修繕工事の計画・実施に役立てます。
ファシリティマネジメント(※2)実務にて求められる用途に絞ったサービスとするため、既存のBIMソフトウェアに比して、より軽く・より安く、現場にとって必要なサービスのみを提供します。

(※2)ファシリティマネジメント(FM)とは、「企業・団体等が組織活動のために、施設とその環境を総合的に企画、管理、活用する経営活動」のこと。(2018年(平成30年)1月発行『公式ガイド ファシリティマネジメント』による定義)

■BIMobject Japan株式会社について
建材商社である野原ホールディングス(新宿区)と、BIMコンテンツプラットフォーム「BIMobject(R) Cloud」を世界的規模で展開するBIMobjectAB(Malmo Sweden)が2017年12月27日付で設立し、国内向けサービスを開始しました。

BIMobject Japanが運営する「BIMobject(R) Cloud」は、世界の建設資材や設備等のメーカー製品のBIMコンテンツ(製品のデジタルデータ)を始めとするあらゆる情報/データを掲載する世界最大のプラットフォームです。BIMを使った3D設計など、三次元で建設プロジェクトのプロセス管理を効率的に行う手法の一つとして、建築家、エンジニア、設計者などのBIMユーザー(利用者)に使用頻度の高いオブジェクトデータを無償提供しています。
会社サイト:https://info.bimobject.com/ja/home-japanese



※「BIMobject(R) Cloud」より。多数のBIMオブジェクトを掲載している。

■株式会社フォトラクション
代表取締役:中島 貴春
設立:2016 年 3 月 14 日
所在地:〒104-0045 東京都中央区築地五丁目4番18号 汐留イーストサイドビル6階
資本金:775,024,500 円(※資本準備金含む)
事業内容:インターネットサービスの企画・開発・運用
WEB:https://www.photoruction.com/corp

■ Photoruction について
Photoruction は、生産性と品質向上を目的とした建設業向け生産支援クラウドサービスです。現在、ゼネコンの工事現場をはじめ、専門工事会社、設計事務所など、50,000 件以上の工事現場で利用されています。建設業界は、現場業務や報告書作成が未だに紙を中心に行われており、非効率な業務が多いという課題があります。Photoruction は、データ整理や資料作成などの煩雑になりがちな業務を効率化し、業務時間の削減や生産性の向上を実現いたします。また、既存事業のPhotoructionに加えて、建設業特化AIと建設技術者であるオペレーター(ヒト)を組み合わせた「建設 BPO(外部サポート) 」サービスをリリースしました。当サービスで建設産業の労働力を最大化し人手不足の根本的な解決を目指します。

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