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Xperia温故知新! 波瀾万丈な歴史を紐解く 第60回

アプリと連動して光るギミックが楽しいミドルレンジ「Xperia SP」

2020年08月28日 10時00分更新

文● 君国泰将 編集● ASCII

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 今回紹介するグローバルXperiaは、2013年第2四半期に登場した「Xperia SP」。コードネームはHuaShan、モデル番号は「C53/M35c/M35h/M35t」となっています。ミッドレンジモデルとなる「Xperia L」と同時期に発売され、「Xperia Z」の話題性とともに注目されたモデルのひとつです。

 4.6型(1280×720ドット)ディスプレーを搭載し、本体サイズは約65×128.7×9.7mm、重さは137g。Xperia Lのような背面の反ったアークデザインではなく、側面に向かってなだらかにカーブして、握った手にフィットする形状を採用しています。本体は一見平凡そうに見えますが、ボディーはアルミフレームで覆われ非常に質感の高いデザインです。本体下部は、反対側が透けて見えるフローティングプリズムを彷彿させ、LEDが内側に仕込まれており、アプリによって7色に点灯します。また、手袋をした状態でも画面のタッチ操作が可能な「Glove Mode」に対応。

 サイドには、Xperiaシリーズの象徴ともいえる丸い金属の電源ボタン、音量ボタン、カメラキーを備え、アルミフレームとの融合性もあいまって高級感を演出しています。本体上部にはイヤホンジャック、左の側面にmicroUSB端子を搭載。また、背面カバーが開く仕様で、防水や防塵は非対応。カバーを外した内部に、SIMカードやmicroSDカードのスロットがあります。

 スペックはチップセットがSnapdragon S4 Pro(MSM8960T デュアルコア、1.7GHz)、メモリー1GB、ストレージ8GB。外部ストレージは最大32GBまでのmicroSDカードに対応します。バッテリー容量は2370mAhで、着脱はできません。ですが、この頃からバッテリーの消費を抑える機能として「STAMINAモード」や「低バッテリーモード」などが採用されています。また、OSはAndroid 4.1を搭載して出荷され、その後、Android 4.3へとアップデートされました。

 リアカメラは約800万画素の裏面照射積層型CMOSイメージセンサー“Exmor RS for mobile”とLEDフラッシュ、フロントカメラは約30万画素CMOSセンサーを搭載します。

 カラーバリエーションは、ブラックとホワイト、レッドの3色が用意されています。

 Xperia Zは強化ガラスにフルフラットなデザインだったのに対し、Xperia Lでは背面が反ったアークデザイン、そしてこのXperia SPではアルミフレームに加えて本体が透けてみえるうえ、様々なアプリにより光を放つという、それぞれ強い個性を持つなど、魅力的なスマートフォンが揃っていた時代でした。

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