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PCゲームを始めたい人にもオススメの1台

パワーと圧倒的静音を実現させたゲーミングPC<Legion T550i>がいいぞ!

文●林 佑樹(@necamax) 編集●八尋/ASCII

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「Legion Coldfront 2.0冷却システム」で騒音を気にせずゲームを楽しめる

 では、<Legion T550i>のベンチマーク結果やソフトウェアを見ていこう。試用機の<Legion T550i>は、同シリーズでもっとも高性能な構成になる。繰り返しになるが、ケースや冷却システムは共通しているため、下記構成以外の場合でも静かなゲーミングパソコンであることは変わりない。

 スペックはCore i7-10700、NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER、16GBメモリー(DDR4 2933MHz 8GB×2)、521GB SSD(M.2接続/NVMe対応)、HDD 2TBとなっている。またGeForce RTX 2070 SUPERは、下記するLenovo Vantage上からOCが可能になっているが、デフォルトではオフになっている。これは将来的に見て、極めてヘヴィなタイトルが来たときの対抗手段として覚えておくといいだろう。

 ではベンチマークを見ていこう。「CINEBENCH R20」「3DMark」「PCMakr10」「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク v1.3」「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク」を実行した。

 CINEBENCH R20、3DMark、PCMakr10を見てみると、静音設計にありがちな性能の低下は見られず、各パーツの性能を十分に発揮できている。フルHDはもちろん、4Kにおいても高めのグラフィック設定で遊ぶことができるだろう。

CINEBENCH R20の結果

Time Spyの結果

Time Spy Extremeの結果

PCMark10の結果

 FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークはどうだろうか。高品質/4K/フルスクリーンでのスコアは4356。フレームレートの揺らぎを我慢できれば遊べるスコアだ。一方で、DLSSを有効化するとスコアは6240まで伸び、より快適に遊べるとも分かる結果になった。4K環境でのゲーミングはこれからとなるが、FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONのようにヘヴィなタイトルは全体からすると少ないため、多くのゲームを快適に遊べると判断していい。またフルHD環境において、リフレッシュレート120Hz以上で遊びたい人にもOKな結果になる。

最高品質/3840×2160ドット/フルスクリーン

最高品質/1920×1080ドット/フルスクリーン

 ファイナルファンタジー XIV:漆黒のヴィランズをみてみると、最高品質でもストレスをまず感じない結果となった。4K環境では状況によってはフレームレートが揺らぐ可能性はあるものの、判定は「非常に快適」だ。またフルHDでのスコアは18854と高い。Nvidiaコントロールパネルで設定を変更するようなスクリーンショットを楽しむプレイヤーにもオススメできる。

高品質/3840×2160ドット/フルスクリーン

高品質/3840×2160ドット/フルスクリーン/DLSSオン

 ストレージ、とくに高速なM.2 SSDは容量が512GBとなっており、いくつものゲームタイトルをインストールするには厳しい。ビッグタイトルになると50~100GBは当たり前だ。そのため、よく遊ぶゲームタイトルはM.2 SSDにインストールし、たまに遊んだり、それほどストレージへの要求のないゲームタイトルはHDDにインストールするといい。またビデオやドキュメントなどもHDDに変更しておくといいだろう。

CrystalDismMark 7.0.0でM.2 SSDを計測したもの。PICe Gen3向けとしては十分なスコアだ

 多くのユーザーが体験すると思われるが、<Legion T550i>は起動時点から静音志向であり、その静かさに驚くハズだ。もちろん、ベンチマークやゲーム中でも同様。静かなシーンでも騒音が気になるケースは極めて少ないだろう。傾向として見ると、吸排気ファンは1200rpm付近で動作しており、またCPUクーラーについても温度を抑えられる最適な回転数をキープする。

 いくつかのテストをしてみた限りでは、ゲームプレイでありがちな負荷傾向にターゲットを絞っており、その範囲内であれば静音のままといった具合だ。これは長時間の場合も同様で、FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークをループで2時間放置してみたが、徐々にうるさくなることはなかった。うるさくなる可能性があるとすれば、CPUでのエンコードくらいになるが、たとえば実況配信時のエンコードをCPUに任せる場合でも、そこまで高負荷になることはなく、ゲーミングライフ中心であれキツい騒音とは無縁と考えていい。

 プリインストールされている「Lenovo Vantage」は、自己主張は控えめだが、電源プランの変更などWindowsの設定側でやろうとすると手間な作業を即実行できるほか、OSアップデートの確認や照明設定変更にも対応する。ツールとしてよくできており、ゲームライフの阻害にもならない仕様なので、初回起動時に設定をチェックしておくといいだろう。

Lenovo Vantage。スイッチオンオフですむ仕様

サーマル・モードは電源設定も同時に変更する仕様で、ゲーム中のみハイパフォーマンス・モードにすることも可能だ。グラフィックボードのOCもここから実行できる

フロントにあるロゴの照明設定。極めてシンプルである

 <Legion T550i>は、静かでゲーミング用途にも耐えつつ、内部清掃もやりやすい。毎日お付き合いすることになる存在としてみると、関わりやすさが光るほか、価格帯もコスパがいいラインになっており、“長く運用して腰を据えてゲームを楽しみたい人向け”といえるだろう。

 冒頭で触れているようにスグゲーも選択肢に含むことができるため、パソコンの買い換えを検討する人は、真っ先にチェックしてほしい。もちろん、これから初めてのゲーミングパソコンを選ぶ人にも強くオススメできる1台だ。

レノボのゲーミングパソコンが5500円引きになる<Legion祭!>開催中、<Legion T550i>もおトクに買える!

 レノボは9月30日まで、RAGE ASIAへの協賛を記念したキャンペーン<Legion祭!>を開催中だ。期間中、対象のゲーミングパソコンは5500円引きで購入可能だ。対象モデルは以下のとおり。

レノボ・ショッピング対象モデル
ゲーミングノートパソコン
・Legion Y740(15)
・LEGION Y740(17)
・LEGION Y540(15)
・LEGION Y540(17)
・Legion Y7000
・Legion 550Pi
・Legion 750i
・IdeaPad S540 ゲーミングエディション
・IdeaPad L340 Gaming

ゲーミングデスクトップパソコン
・LEGION T530
・LEGION T530(AMD)
・LEGION T730
・LEGION T550i
・LEGION T750i
・LEGION C530
・LEGION C730
・IdeaCentre T540 ゲーミングエディション
・IdeaCentre 720 ゲーミングエディション

販売店対象モデル
ゲーミングノートパソコン
・Legion 550i
・Legion 550
・Legion Y540
・Legion Y530
・IdeaPad Gaming 350i
・IdeaPad Gaming 350
・IdeaPad L340 Gaming

ゲーミングデスクトップパソコン
・Legion T530
・IdeaCentre Gaming 550i
・IdeaCentre 510

 これからPCゲームを始めたい人や、ゲーミングパソコンの買い替えを検討している人は、この機会にチェックしてみてはいかがだろうか。

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