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D1グランプリ 2020 TOYO TIRES密着レポート 第3回

20周年を迎えたD1GPが開幕! TOYOの川畑真人が「夜間水中戦闘」を制す

2020年08月04日 17時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 撮影●栗原祥光

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川畑「気を引き締めてシリーズチャンピオンを狙う」

 川畑選手は自身2017年以来の久々の優勝、GRスープラの初勝利に「久しぶりの優勝ですね。去年ワークスチームとして再発足しましたが、まずチームに優勝を届けたかった。そしてGRスープラを作るにあたって、スポンサー様をはじめ、多くの人の協力のもとクルマを走らせることができました。開幕したばかりですが、気を引き締めて、シリーズチャンピオンを目指します!」と力強くコメント。

優勝会見でコメントする川畑選手

 「今年は開幕から色々とありました。そのため2号機を作るにあたり突貫工事ではなく、2回のテストを重ねていい状態に仕上げることができました。でも、本番では思うように走れなかった。GRスープラの強みは、ドリフトの幅が広がったことかなと思います。ある程度のラインの自由度があがった」「あと今回どうしても夜に開催されるということもあり、ヘルメットからでも使いやすいメガネを作ってもらったんです。普段はメガネをかけて走らないんですけれど、今日は朝からずっとメガネをかけて走っていました。それが結果的に良かったのかなと思います。次戦エビスはクラッシュ率の高いコースなので、まずはクルマを壊さないことが条件。完走すればいい成績が残せると思います」

優勝会見でコメントする日比野選手

 2位の日比野選手「2020年はSAILUN TIREの一員としてレースに参加することになりました。チームは5名いるのですが、発足当初『毎戦、誰かが表彰台に上がろう』という話になり、今回僕が2位に上がり、本当に良かったと思います。ベスト16までに多くの選手が残ることができたことから、タイヤのパフォーマンスは高いことが証明できたと思います。タイヤはまだまだ進化していけると思います。決勝戦は先行から走るということでコースがほとんどわからず難しかったですね。夜のトレーニングをしないとダメ、勝てないと思った。川畑選手のクルマはとても速かった。それにあたってしまったという印象です。自分的には問題があったわけではないので、いつか勝ちたいです」「自分はエビスを得意としている。今乗っているクルマは昨年エビスでデビューしたのですが、パワステのトラブルが出て思うように走れなかった。1日目は壊さないように走って、2日目は思いっきり走って優勝を狙っていきたい」

優勝会見でコメントする藤野(右)選手と、それを聞く川畑選手

 3位の藤野選手「こういう状況下でレースができたことがうれしいです。ドライからウエットに変わり自分の中では上手く対応できない部分がありました。その状況で3位になれたのはスポンサー様のお陰、仲間に助けられたからだと思っています」「次のエビスは、だいぶ苦手なコースで毎年クラッシュしている。でも毎年ポイントは獲得しているので、相性がいいのか悪いのかよくわからない。取りこぼしがなくポイントを取っていきたい」

単走優勝をはたした中村選手

 単走優勝をはたした中村選手「お客様のいない中でもイベントができたことに、関係者の皆様に感謝申し上げます。単走は上手くいったのですけれど、追走は思うように行かず……。シリーズを通して上手くいくようになりたいです」「次戦は2戦続いて大量ポイントが獲得できるチャンス。得意なコースなので頑張りたい」

Team TOYO TIRES Driftの1-3フィニッシュを達成!

 こうして20周年のD1GPは幕を開け、初開催の奥伊吹大会は閉幕した。次戦はD1開幕の地といえる聖地エビスサーキット(福島県)で8月22日・23日の2日間行われる。現時点で無観客試合とするかは決まっていないが、入場できるならぜひ足を運んでいただきたい。

右前タイヤが浮かせジャンプドリフトをする藤野(写真は昨年の様子)

 高低差を活かしたジャンプドリフトや、1000馬力級マシンの音やタイヤスモークは他のレースでは体験できない楽しさにあふれている。また、他のモータースポーツと異なり、席にもよるが、1ヵ所からサーキットのすべてを見渡せるというのも魅力だ。YouTubeでの生中継も予定されているので、こちらもチェックしてほしい。きっと一度見たら虜になること間違いなしだ!

今年からD1グランプリはチャンピオンベルト製を採用。シリーズ最後にこのベルトを腰に巻くのは誰か?(モデル:安西茉莉/ 2020 Team TOYO TIRES DRIFT GALS)

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