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8月5日までアーカイブ視聴が可能

LINE、AI事業の展望を語るカンファレンス「LINE AI DAY」を開催

2020年07月31日 18時00分更新

文● ASCII

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「LINE AI DAY-LINEで実現するニューノーマル時代のCX-」

 LINE AIカンパニーは7月29日~8月5日の期間、LINEのAI製品・ソリューションに関するカンファレンス「LINE AI DAY-LINEで実現するニューノーマル時代のCX-」を開催している。

 初日は、Keynote、Session、Closingをライブで配信した。現在、ライブ配信を見逃した人でも視聴できるよう、8月5日までアーカイブ配信している。専用フォームから申し込むことで視聴が可能だ。

 AI導入の現場で活躍するLINEメンバーをはじめ、マーケットを牽引するキープレイヤーをゲストに招き、LINEのAI事業が注力する「LINE AiCall」(音声応対AIサービス)、「LINE eKYC」(オンライン本人確認)を中心とした、AI社会実装に関する6つのSessionと、企業でのAI導入・活用に関する10 Contentsの中で、各業界課題の解決策や、より豊かなCXのためのAI活用、今後の取り組みについて紹介した。

Keynote

 Keynoteでは、LINE取締役CSMO舛田氏と、AIカンパニーCEOの砂金氏が登壇し、LINEのAI技術は、生活や仕事の煩わしさを解消し、より便利で豊かな世界をもたらす「ひとにやさしいAI」であると紹介した。

■「これからのあたりまえを支えるLINEのAI技術と今後の展望」

LINE 取締役 CSMO舛田 淳氏
LINE執行役員 AIカンパニー カンパニーCEO砂金 信一郎氏

・ゲスト
出前館 代表取締役社長 CEO 藤井 英雄氏
LINEヘルスケア 代表取締役社長 室山 真一郎氏
LINE Pay 代表取締役社長CEO 長福 久弘氏

 LINEの各サービスでは、すでに自社AI技術によりDXを推進、カスタマーエクスペリエンスの向上に役立てている。これは、24時間365日LINEがユーザーの生活をサポートする「Life on LINE」という戦略につながるという。また、DXはゴールではなく、手段としてその先にある顧客の体験価値(CX)の向上が重要であると言及した。

 同社のAI事業「LINE Clova」「LINE BRAIN」を統一し、AIテクノロジーブランド「LINE CLOVA」として展開すると発表した。LINE CLOVAが目指すのは、人の仕事を奪ったり、効率化を追求するためだけのAIではなく、「ひとにやさしいAI」として人に寄り添い、人の負担を減らし、生活やビジネスに潜む煩わしさを解消し、「これからのあたりまえ」となるユーザー体験を創出することだと語った。

AIテクノロジーブランド「LINE CLOVA」として新たにスタート

 また、新たに音声認識技術「CLOVA Note」を発表。CLOVA Noteは、会議おける会話を高い精度で認識し、議事録として記録、管理するためのアプリケーション。長時間の録音データ解析に特化した音声認識モデルを用いることで、高い認識精度を実現したという。2020年内にはサービス開始時期や価格などを発表する予定としている。

音声認識技術「CLOVA Note」を発表

 さらに、LINE CLOVAの音声認識、音声合成、会話制御の仕組みを組み合わせた、音声応対AIサービス「LINE AiCall」を紹介。たとえば、飲食店の予約応対、コールセンターでのFAQ回答などといった業務が可能という。LINE AiCall trackでは、飲食業界などで構想されている、LINE AiCall活用や、コロナ禍においてLINE AiCallが実用化された例について、また、ヤマトホールディングスのDXの取り組みにおけるAI活用などを紹介した。

■Session01 「Withコロナにおける飲食業界の顧客コミュニケーション」

出前館 代表取締役社長 CEO 藤井 英雄氏
エビソル 代表取締役 田中 宏彰氏
Bespo 代表取締役 CEO 高岳 史典氏

■ Session02 「「神奈川モデル」でLINEが果たした役割と感染者管理のこれから」

神奈川県知事 黒岩 祐治氏
アルム 代表取締役社長 坂野 哲平氏
LINE 執行役員 神奈川県 顧問(未来創生担当) 江口 清貴氏
LINE AI企画室 CCAI企画チーム 金広 憲二氏

■Session03 「DX推進とAIによるデジタルプラットフォームの実現」

ヤマトホールディングス 執行役員 データ戦略担当 中林 紀彦氏
LINE AI企画室 室長 中村 浩樹氏

 「LINE eKYC」は、LINE CLOVAのAI技術である「CLOVA OCR」(文字認識)と「CLOVA Face」(顔認証)を組み合わせ、安全性と利便性を追究した、オンライン上で本人確認を完結するソリューション。LINE eKYC trackでは、金融をはじめとする企業や行政のパートナーによる、eKYCを活用した事業プロセスの負担を軽減するための課題解決や、ユーザーに寄り添ったUIやより豊かなUXをどのように実現していくか、そして今後の展望などを話した。

■ Session04 「LINE PayにおけるeKYCの取り組みと今後の展望について」

LINE Pay サービス企画室 室長 金 泰敬氏
LINE Pay サービス企画室 木下 航輔氏
LINE AI事業推進室 DXコンサルティングチーム 木村 正吾氏

■ Session05 「銀行口座の継続的顧客確認におけるeKYC(オンライン本人確認)の活用と今後の展開について」

大日本印刷 情報イノベーション事業部PFサービスセンター フィナンシャルプラットフォーム本部・本部長 佐藤 精基氏
TRUSTDOCK 代表取締役 千葉 孝浩氏
バンク・ビジネスファクトリー 代表取締役社長 簗場 康行氏
ポラリファイ 開発部長 松山 次郎氏
LINE AI事業推進室 イネーブルメント & アライアンスチーム 赤石 拓也氏

■ Session06「渋谷区におけるeKYCを活用した行政サービス効率化の実装について」

渋谷区副区長 澤田 伸氏
Bot Express 代表取締役 中嶋 一樹氏
LINE 公共政策室 室長 福島 直央氏

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