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ジャイアン鈴木のスイフトスポーツで駆け抜ける! 第8回

スイフトスポーツオーナーが初めてハイブリッド版スイフトに乗った!

2020年08月08日 12時00分更新

文● ジャイアン鈴木(@giansuzuki) 編集●ASCII 車両協力●スズキ

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 さて前回、進化した予防安全技術を試すために新型スイフトを借りたわけですが(新型スイフトは安全装備がどのように進化したのか?)、せっかく借用するなら筆者の愛車「スイフトスポーツ」と性格が違ったほうが面白いよねぇということで、新しく追加されたハイブリッド版「HYBRID SZ」を借用しました。

 最近はレンタカーでもハイブリッド車が当たり前になっているので目新しさはありませんが、スイフトスポーツのオーナー視点からHYBRID SZのレビューをお届けしたいと思います。

スイフトスポーツでは「チャンピオンイエロー」を選びましたが、いまから買うなら、この「フレイムオレンジパールメタリック ブラック2トーンルーフ」を選ぶかもしれません

 HYBRID SZを運転してみて最初に感じたのは乗り心地のよさ。当然、スイフトスポーツより足回りは柔らかいのですが、ロールは大きいものの、一般的な速度域では揺り返しはほとんどありません。グググっとロールしたあと、スイーッと平行に戻る感じです。峠道を気持ちよく流すのであれば、まったく問題ない足回りだと感じました。

タイヤはHYBRID SZが185/55R16 83V、スイフトスポーツが195/45R17 81W。扁平率が高く、リム径が小さいHYBRID SZのタイヤが、乗り心地に寄与していることは間違いありません

スイフトスポーツのシートのような包まれ感はないのですが、大柄な筆者の身体もしっかりとホールドしてくれます。なにより座り心地がよいですね

 さて、肝心の運動性能ですが、想像以上にスムーズに加速していきますね。勝手な思い込みでハイブリッド車はもっと遅いと思っていました。ただ、100km/mまでは十分な加速を得られますが、100km/h以上の速度域では物足りなさを感じます。高速道路で追い越しなどをする際は周囲の車の位置、速度を把握し、ある程度余裕をもって行なったほうがよいと思います。

サーキットに持ち込んだわけではないので今回は当然試していませんが、180km/hのスピードリミッターが働くまでにどのくらいかかるかチェックしてみたいところです

 もうひとつ気になったのは、トランスミッション「5AGS」の変速ショックが結構大きめなこと。高速道路の合流車線などでベタ踏みしたときに、強めのショックを感じました。変速に間があったので、余計にショックを大きく感じたのかもしれません。

 ただし、70~80%ぐらいの踏力では非常にスムーズに加速していきます。そもそもハイブリッド車はアクセルをベタ踏みするような車ではないのかもしれませんね。

アクセルペダル、ブレーキペダルは操作しやすいですが、普段マニュアル車を乗っている筆者は左足が寂しく感じます……というのは、時代遅れのノスタルジーですね、きっと

 最後に運転する楽しさですが、これは十二分に備わっていると強調しておきたいと思います。もちろん出力やトルクはスイフトスポーツに及びませんが、ハイブリッド車ながらマニュアルモードが用意され、パドルシフトまで装備されています。積極的にパドルシフトでギヤチェンジすれば、十二分にスポーツ走行を楽しめます。

マニュアルモードとパドルシフトは、ハイブリッド車でもスポーツ走行を楽しんでほしいという作り手のメッセージかもしれません

 車を駆る喜びをとことん追求したスイフトスポーツと、快適に低コストで移動することを目的にしたハイブリッド版「HYBRID SZ」を比較することに意味はないかもと自問していましたが、今回乗り比べてみて想像以上にHYBRID SZにも車を操る喜びが詰め込まれていると感じました。先入観で判断してはいけませんね。次回車を乗り換えるときは、ハイブリッド車も候補に入れて、愛車を決めたいと思います。

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