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請求書画像/PDFファイルから自動読み取り、勘定科目もAI推論「SuperStream-NX AI-OCR(請求書)」オプション

スーパーストリーム、請求書伝票登録を自動化するAI-OCRサービス

2020年07月15日 11時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 キヤノンマーケティングジャパングループのスーパーストリームは2020年7月15日、同社が提供する会計システム向けオプションサービス「SuperStream-NX AI-OCR(請求書)」を発表した。請求書のスキャン画像やPDFファイルをOCRで読み取り、AIによる勘定科目の推論(自動仕訳)も含めて伝票登録を効率化するクラウドサービス。8月1日より提供を開始する。

「SuperStreamNX AI-OCR(請求書)」の画面イメージ。各種日付や請求金額などの必要項目を読み取るほか、AIによる勘定科目の推論機能も備えており、伝票登録作業の大幅な効率化/自動化を支援する

 同サービスは「SuperStream-NX(NX統合会計)」向けのオプションサービス。クラウドにアップロードされた請求書ファイル(PDF)の内容をAIで解析し、伝票登録を自動実行、それを基にNX統合会計の承認ワークフロー機能で担当者が最終承認を行う。また「証憑管理e文書対応オプション」とも連携が可能で、登録した請求書のタイムスタンプ発行と電子保存も自動化できる。

今回発表のAI-OCR(請求書)オプション(左上)と、NX統合会計およびその他オプションとの連携概要

 特徴的な機能としては、請求項目ごとに登録する勘定科目をAIが推論する自動仕訳機能がある。どういう勘定科目で登録するかはユーザー企業ごとに異なるため、独自のルールを作成してチューニングできる機能も備えている。また、クラウドベースのサービスであるため、ユーザー企業から収集される多様な請求書フォーマットをAIが学習することができ、それによって読み取り精度も高まるとしている。

 スーパーストリームとダイヤモンド社が2020年4月に実施した調査によると、新型コロナウイルス感染拡大の状況下においても、経理/財務部門の従業員は「完全テレワーク」を実施できている割合が低かった(全体平均は34%、経理/財務部門は26%)。「紙ベース」のワークフローがその主因であり、今後生産性を上げるために必要な施策としても、「紙ベースの書類や手続きをすべて電子化する」(64%)、「単純作業はRPAなどの導入によって自動化する」(56%)とする回答が多かったという。

 SuperStream-NX AI-OCR(請求書)オプションの利用価格は、1セット年額120万円(税抜、1セットは年間処理枚数1万2000枚まで)となっている。8月1日より提供開始。

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