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アスキー編集部、在宅ワークはじめました 第31回

メダカが泳ぐ日本の原風景を再現

メダカの学校は、家の中。アクアリウムはじめました

2020年07月07日 17時00分更新

文● 貝塚/ASCII

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絶えず泳ぎ回っていて、写真を撮るのが難しい

メダカの学校は、家の中

 はじめの頃は水が濁りやすく心配したが、次第に濁りも出にくくなり、3日に1回程度、水槽の半量を入れ替える水換えで綺麗な水質が維持できている。

 水槽の水がなぜ濁るのかというと、魚の排泄物や枯れた水草による汚染、水槽内の必要以上の栄養素を糧に繁殖する藻などが主らしい。水槽内のバクテリアのバランスが整うと、濁りを生む物質を分解するようになるため、濁りにくくなるということらしいが、きちんとそういう状態になっているかどうかは、よくわからない。ただ、日が進むにつれて水が濁りにくくなったことは確かだ。

水温は常に25℃前後で安定しており、メダカたちにとってはかなりいい環境となっている。エサもよく食べるし、見たところは非常に健康に見える。メダカの寿命は自然界では1年ほどだが、水槽では、うまく飼えば、2年から3年は生きるらしい。

 アスキー編集部の仕事は、いまもリモートが中心となっており、家で原稿を書いていたり、編集をしていたりする時間が長い。打ち合わせや取材もあるが、それらもリモートで、もはや家は家であると同時に職場でもある。しかしウチの場合ただの職場でなく、メダカの学校でもあるのだ。

 小さな水槽の中に砂、岩、苔、水があって、その中をメダカが優雅に泳いでいる様子は非常に綺麗だし、なんとなく、「昔の川の中ってこんな感じだったかもな」と思わせる楽しさがある。アクアリウムと呼ばれるものの本質が、自然界の美しさを屋内で再現する試みであるとすれば、メダカの学校の建設は、安価に実現できつつ、かなりアクアリウム的だ。

 いまでは、まとまった作業が済んだり、寝る前のふとした時間に、メダカの様子を観察することが日課になっている。コロナウイルスのことで、なかなか気軽には外出がしにくく、自然に触れられる機会もないが、家の中で、失われつつある日本の原風景に癒される日々である。

 心配な情勢が続き、心に負担がかかっている人も少なくないはず。日々に癒しが欲しくなったとき、メダカを飼うという選択はいかがだろう。

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