ストレージ容量不足を解消し、指紋認証でセキュリティーも万全!
iPad Proと外付けSSD「T7 Touch」でPDFの作業が捗りまくる
ビジネスからプライベートまでPDF作業が捗りまくり
iPad ProはApple Pencilの存在が大きい。単純に書き込み作業がやりやすいだけでなく、各種ドキュメントの参照/作成にも適している。ビジネス方面から見ていくと、ホワイトボードを撮影して取り込んでメモをデジタル化する、なんてシーンがわかりやすい。
例えばアプリ「Adobe Scan」を使用すれば即PDF化でき、「Acrobat Reader」から読み込めるので署名も行なえる。また、OCR(Optical Character Recognition=光学文字認識)で自動文字化されたデータで、特定の場所を選択する時でも指よりApple Pencilのほうがやりやすく、サクサクと作業を進めやすい。
また、筆者の業務で多いのが記事データの校正だ。細かい部分は手書きで進めたほうがラクなことが多いし、画像の位置変更の指示入れについても同様である。そして、それらのデータは地味にストレージ容量を食うだけでなく、公開前の記事なので正直なところクラウドで参照する行為が怖い。情報解禁日時に制約がある内容ならなおさら。そのため、ローカルかつ指紋認証でロックをかけられるT7 Touchは大変アリなのだ。
半プライベートの活用シーンで言えば、巨大なPDFへの書き込みだ。主に同人誌でのことなのだが、PC側で出力して印象をチェックしつつ、文字や画像の修正案をiPad Proに直接書き入れていく。この時の作業ファイルは写真集なのもあり、1ファイルあたり1GB近くなる。また、それが複数バージョンあるほか、表紙データは画像のみで500MB強になることもざらだ。そんな調子で内蔵ストレージの消費は一気に進む。
ローカルネットワークだけならば、NASを利用する方法もあるが、「ファイル」アプリから直接参照ができず、そのNASのメーカー専用のアプリなどを挟む必要があるのが面倒だ。また、出先や出張先などで作業を進めることもあるため、持ち運びできるT7 Touchへの保存に着地した。作業過程によっては画像ファイルをiPad Proで処理して、それをPCに戻すこともある。PCから見ると読み込み/書き込みに優れボトルネックになりづらく、内蔵ストレージ容量に不安のあるiPad Proからすると、T7 Touchは巨大なデータ保存先として都合がいい。
なお、T7 Touchのファイルシステムは工場出荷状態であるexFATのままにしている。これは筆者のPC環境がWindowsとmacOS混在であり、OSを問わず読み書きできるexFATだと都合がいいからだ。ファイルシステムをAPFSにすると、Windows側から読み書きするには別途シェアウェアが必要になるほか、APFS(暗号化)を使用した場合、iPadOSがまだ対応しておらず暗号化を解除できない。よって、使い勝手からexFATがベストな状態だ。ちなみに、BootCampでインストールしたWindowsではAPFSを読み書きできる。
まとめ:他人に見られたくないファイルや巨大なファイルPDFを扱うならiPad Pro&T7 Touchがコスパ良し!
テレワーク体制の普及で電子書類データを取り扱うシーンが増えている方も多いのではないだろうか。ペン操作に加えて手軽にPDFを作成したり、そのPDFに注釈を入れたりしやすいiPad Proにより注目が集まっている気がする。しかし、内蔵ストレージの容量が多いモデルは高価になりがちだ。筆者の場合、比較的手頃な256GBモデルを購入し、重要度の高いファイルや巨大なファイルを扱うために、外付けSSDの併用という環境に着地している。
また、先述の通り、内容がセンシティヴで第三者に見られる可能性は極力減らしたい。そのため、指紋認証でセキュリティーを確保できるT7 Touchはベストチョイスだったと感じている。ゴツいファイルが多い、守秘に関わるデータが多い、PCともストレスなくデータをやり取りしたいのならば、何かと都合のいいT7 Touchが大変オススメだ。
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