CoolerMasterのPCケース「Silencio S600」と簡易水冷クーラー「MasterLiquid ML240L RGB」採用
CoolerMasterによる本気の静音、最新第10世代CoreとRTX 2070 SUPER搭載ゲーミングPC「ZEFT GS600」
2020年06月06日 12時00分更新
2020年5月20日、インテルのデスクトップ向けとなる第10世代Coreプロセッサー(開発コード:Comet Lake-S)が発売解禁となった。それを受けてシステムベンダーでは、ゲーミング向けパソコンにその第10世代Coreプロセッサを組み込む大きな流れができている。
パソコンショップSEVENから新たに登場した「ZEFT GS600」もその製品の1つで、CPUに「Core i7-10700K」(以下、i7-10700K)を採用したゲーミング向けデスクトップパソコンである。では、ZEFT GS600の使い勝手や実力はどの程度なのか気になるところ。そこで、本稿では外観や仕様などから、まずはZEFT GS600の使い勝手について考察してみたい。
静音志向のケースを採用
冷却面への配慮も申し分なし
先述したとおり、ZEFT GS600はCPUにi7-10700Kを採用している。i7-10700Kは、8コア/16スレッドタイプのCPUながら、Turbo Boost適用時の最大動作クロックは5.1GHzと、多コアと高クロックを両立させた点が最大の特徴だ。
その冷却には、CoolerMasterの簡易水冷クーラーの「MasterLiquid ML240L RGB」を使用している。組み合わされるGPUは「GeForce RTX 2070 SUPER」(以下、RTX 2070 SUPER)で、ゲーミング用途では高性能が期待できる構成だ。
ケースにはCoolerMaster製のミドルタワー型「Silencio S600」を使用しており、外観は黒一色で落ち着いた雰囲気。フロントパネルは開閉式のドア構造を採用しており、開けると5インチドライブベイと大きな吸気孔が姿を表す。そのフロントパネルの裏側には、全面に吸音材が貼付されており、静音性にかなり配慮した製品となっている。
しかもその吸音材は、CoolerMasterによると、特定の周波数を正確に打ち消すため、複数の素材を組み合わせているという。また、静音性の検証には音の発生状況を視覚的に表すカメラ「Sorama CAM64」を用いているとのことで、静音性に関してCoolerMasterの本気が分かるケースに仕上がっている。
フロントパネルの吸気孔に目を移すと、簡単に取り外しが可能な防塵フィルターが装着されており、メンテナンスのしやすさはいうまでもないだろう。また、吸気孔にはラジエーターの2基の120mm角ファンが装着されている点も見逃せない。
天板にはUSB 3.1 Gen.2(Type-A)を2つ備えるほか、ヘッドセット用のミニプラグとSDカードリダーを用意。アクセスのしやすさはもちろんのこと、デジタルカメラのユーザーにとっては、SDカードリーダーが標準搭載されている点は非常にありがたい。しかも、天板には静音カバーが装着されており、簡単に取り外しが可能。そのカバーを外してみると、ハニカム構造の吸気孔が用意されているので、静音性よりも内部の熱を懸念するのであれば、カバーを取り外して使うのがよいだろう。
なお、カバーの裏側にも吸音材が貼付されているので、静音性を重視してカバーを装着したまま使用するのがよいのではないだろうか。左側面のサイドパネルは、強化ガラスではなくスチール製を採用。そのため、内部を確認することはできないものの、サイドパネルの裏側にも吸音材が装着されており、静音性の向上に一役買っている。
さて、サイドパネルを外して内部を確認してみると、簡易水冷クーラーを使っているものの、かなりスッキリした印象。240mmサイズのラジエーターは、ケース前面に装着されている。しかも、ラジエーターを挟む形でもう1基120mm角ファンが追加されており、第10世代Coreプロセッサを採用するにあたり、冷却にもかなり配慮している印象だ。
また、ビデオカードも比較的短めのものを採用することで、ケース内のエアフローを潤沢に確保している点も好評価だ。
マザーボードには、Intel Z490チップセットを搭載するASUS製の「PRIME Z490-P」を採用。M.2スロットには無線LANモジュールが装着されており、Wi-Fi 6に対応した無線LANが利用できるのはうれしいところ。しかも、このモジュールによりBluetooth 5.1もサポートされ、スマートフォンとワイヤレスヘッドフォンやゲームパッドを共用したいと考えるユーザーにとっては魅力的だ。
また、システムメモリはDDR4-2666の8GBを2枚で計16GB搭載し、ストレージはM.2タイプの容量500GBの「Crucial P1」を1基搭載。電源ユニットには、80PLUS Gold認証を受けた定格出力750Wのものを採用しており、ゲーマーにとっては十分なスペックを備えているといっていい。
価格は20万円台前半
冷却性能の配慮と静音性が本機の魅力
以上のように、ZEFT GS600は第10世代Coreプロセッサーを採用するにあたり、熱対策を万全に図ったゲーミングパソコンといえそうだ。ケースにSilencio S600を使用することで静音性を高めている点も評価できよう。GPUにRTX 2070 SUPERを搭載するなど、ゲーミング用途で満足の仕様を誇っており、それでいて価格は21万6480円からとお買い得感は高い。
また、気になるのはZEFT GS600が、どの程度のポテンシャルを備えているかではないだろうか。そこで、次回はZEFT GS600でゲームを実際にプレイし、そのパフォーマンスを確かめてみたい。
ZEFT GS600の主なスペック | |
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CPU | Intel Core i7-10700K(定格クロック3.8GHz、最大クロック5.1GHz、8C/16T、キャッシュ容量16MB) |
CPUクーラー | CoolerMaster MasterLiquid ML240L RGB |
グラフィックス | GeForce RTX 2070 SUPER(2スロット使用) |
メモリー | 16GB PC4-21300(DDR4 SDRAM、8GB×2)、スロット数4のうち2スロット使用 |
ストレージ | 500GB M.2 SSD(Crucial P1、NVMe) |
PCケース | CoolerMaster Silencio S600 |
内蔵ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802/11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0 |
電源ユニット | 定格出力750W、80PLUS Gold認証 |
サイズ | およそ幅470.5×奥行478×高さ209mm |
OS | Windwos 10 Home(64bit) |