着々とシェアを広げているOPPOの別ブランド
「Realme」はスマホ以外のアイテムでも勝負!
OPPOの低価格端末ブランドとして誕生し、いまや独立路線を進む「Realme」。日本ではまだ製品が発売されていないため知られていない存在ですが、新興国のみならずヨーロッパにも販路を広げ、着々とブランド力を高めています。すでに5Gスマートフォンも発売しているRealmeですが、同社の製品ラインナップの魅力を高める新たなアイテムが発表になりました。それはスマートウォッチ、スマートTV、ファッションバッグ。Realmeはスマートフォンメーカーからライフスタイルブランドへと転身を図ろうとしているのです。
Realme WatchはApple Watchライクなスクエアフェイスのスマートウォッチ。まずはインドで発売のようで、価格は3999インドルピー、約6000円というから驚きです。1.4型(320x320ドット)ディスプレーに14種のスポーツにも対応する活動量計を搭載。最近のウェアラブル端末では標準の心拍数の測定に加え、酸素飽和度(SpO2)の計測も可能です。IP68の防水防塵対応で運動中もそのまま使えそう。
スマートフォンからの通知を受けることや、スマートフォンの音楽・カメラコントロール機能も搭載。またIoTデバイスとも連携ができるようになる予定で、Realme Watchから家電の操作もできるようになるようです。アプリを後から追加する製品ではないので、見た目はスマートウォッチですが機能としてはリストバンド型デバイスに近く、高度なことはできません。しかし、腕時計風のスマートフォン連携デバイスを安価に求めたい人には魅力的な製品ではないでしょうか。
Realme TVはRealme初のスマートTV。いまやスマートフォンメーカーの多くがインドでスマートTVを発売しており、「スマホと同じブランドのTVを買う」人も多いとか。スマートTVですからネットに接続して利用、Android TVなのでグーグルサービスの利用やNetflixなどネット放送を個別に契約して使うこともできます。Chromecast内蔵なので、スマートフォンの画面を投影することもできます。
付属のリモコンはNetflix、YouTube、Amazon Prime Video、Googleアシスタントへのショートカットボタンを搭載。普通のTVにあるチャンネル選択用の10キーは存在しません。もはやTVは「ネットで好きな時間に好きな番組を見る」ものなのです。サイズは32型と43型というお手頃サイズ。大家族より個人用として販売するのでしょうね。しかも価格は驚きの1万円台から。32型が12999ルピー(約1万8000円)、43型が21999ルピー(約3万1000円)。スマートフォンよりお安い価格です。こんなに安ければ気軽に自宅に大きいディスプレーを設置しようと思えるでしょう。
Realmeは元々OPPOがインド市場を本格的に攻めるために生まれたブランドでしたが、今では本国の中国でも製品展開をしています。その中国ではRealmeブランドのファッションバッグも登場しています。Realmeのスマートフォンを持ちながら、普段使いのカバンもRealme。若い世代にブランドを認知してもらうという戦略です。透明ビニール素材のバッグは夏にぴったり、涼しそうなデザインで119元、約1800円です。
スマートフォンメーカーがカバンを出す例としては。、シャオミがスーツケースからビジネスバッグまで数多くの製品展開を行なっています。価格も安く品質も良く、デザインも悪くありません。シャオミのスマートフォンを持っていない人でもシャオミのバッグを使っている、なんて例も多く見かけます。筆者もここ数年はシャオミのバッグパックを使い続けているほどです。利用者が増えれば広告効果も期待できますよね。Realmeもこの分野に参入してブランド認知度を高めようとしているのでしょう。
Realmeのコーポレートカラーは黄色。いずれその黄色をまとったRealmeのアクセサリーや周辺機器などが世界中で売られるようになるかもしれません。安さだけではなくデザインセンスも高いRealmeの製品、スマートフォンは無理でもスマートウォッチやカバンが日本で買えるようになってほしいものです。
「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!
長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!
「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!
→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む
★ASCII倶楽部は、ASCIIが提供する会員サービスです。有料会員に登録すると、 会員限定の連載記事、特集企画が読めるようになるほか、過去の映像企画のアーカイブ閲覧、編集部員の生の声を掲載する会員限定メルマガの受信もできるようになります。さらに、電子雑誌「週刊アスキー」がバックナンバーを含めてブラウザー上で読み放題になるサービスも展開中です。
この連載の記事
-
第780回
スマホ
AQUOS R9 proのカメラ周りをドレスアップ! フィルター装着で広がるスマホの楽しみ方 -
第729回
スマホ
激薄折りたたみ「Galaxy Z Fold Special Edition」のケース3種類を試す -
第728回
スマホ
Xiaomi 14Tにフィルター装着できるMagSafeケース、香港の予約特典に登場 -
第727回
スマホ
Galaxyの2025年モデルがいよいよ登場「Galaxy A16 5G」が販売開始 -
第726回
スマホ
1700万円のシャオミ製スーパースポーツEV「SU7 Ultra」を広州モーターショーで見た -
第725回
スマホ
この冬一番の注目スマホ、超薄型折りたたみの「心系天下W25」がサムスンから登場 -
第724回
スマホ
駅名ごとGalaxy! クアラルンプールの「Samsung Galaxy駅」がスゴすぎた! -
第723回
スマホ
レトロデザインが可愛すぎる!? Nokiaケータイ風リュックの良さを知ってほしい! -
第722回
スマホ
iPhone 16発売直後の深セン、中国でも中古買い取りショップと転売が盛況 -
第721回
スマホ
日本と変わらぬ熱気がスゴイ! 中国・深セン版「ポタフェス」に行った -
第720回
スマホ
USBケーブルや電源プラグに4G内蔵も! 進化するモバイルルーターたち - この連載の一覧へ