見かけ上の応募倍率と実際のニーズとの間に乖離も
最初に募集を開始した1ヵ月前に比べると、市場へのマスクの供給状況は少しずつ改善されており、店頭でも見ることができるようになってきた。多くの人に購入のチャンスを与えたシャープのマスクに、以前ほど頼らなくて済むようになってきたともいえる。言い換えれば、応募している人のなかには、いまは当選しなくてもいいと思っている人が増えていることが想定される。
とはいえ、すべての応募をリセットして、再募集をすると、4月のように、サイトにアクセスが集中して、つながりにくくという状況が再び生まれる可能性もある。だが、このまま倍率だけが上昇するような状況を続けるのも得策ではないだろう。
4月21日に先着順による募集を開始した結果、サイトがダウンして、誰も購入できなかったという事態から、約1ヵ月。それ以来、注目を集め続けているシャープ製マスクだが、改めて販売方法を検討するタイミングに入ってきたともいえるのではないだろうか。