モデル末期なのにXbox One Xを買ったら予想以上に良かった

2020年05月02日 17時00分更新

文● スピーディー末岡 編集●ASCII

パフォーマンスはケチのつけ所ナシ
高画質のゲームも映画も楽しめる

 パフォーマンスは言わずもがな。筆者はXbox Oneしかないので、比べるまでもないのだが、ロード時間、グラフィックの綺麗さ、4K UHD Blu-ray対応など良くなった部分しかない。Netflixなどの4Kコンテンツも再生可能だ。Xbox Oneではメニュー画面でも「重たいな」と感じることがあっただけに、快適性も上がったと言える。Xbox One X Enhancedと呼ばれるネイティブな4K HDR対応ゲームで遊べるのはXbox One Xだけ。Xbox One Sはゲームの4Kには対応していないからだ(アップスケールはしてくれるが)。

Xbox One Xの正面。必要最低限のハードキーしかないし、光学ドライブの位置も絶妙で、シンプルになっている

このXboxマークは電源キーで本体が起動すると光る。USB端子の横のボタンは、コントローラーのペアリングキー

分りづらいが本体左側寄りに光学ドライブがある。その下のボタンはイジェクトキーだ。タッチタイプではなく、物理キーになった

 「GEARS 5」と「Forza 7」を遊んだのだが、写真なのかCGなのかもはや区別つかないほど。Forza 7のクルマなんて、何も知らない人にスクリーンショットを見せたら実車だと疑わないだろう。GEARS 5もTPS(サードパーソンシューティング)というゲームの性質上、奥まで見渡せないと不利だが、ちゃんとエイミング(照準を合わせる)すれば、豆粒くらいの敵にもちゃんと弾を当てられる。とはいえ、これはPS4 Proでもできることだが……。とにかく、画質と発色が素晴らしいので没入感が違う。

 4K UHD Blu-rayのタイトルもいくつか見てみたが、古い映画ほど恩恵が大きいと感じた。とくに80年代から90年代中盤くらいの映画は効果テキメン! 筆者は「ターミネーター2」と「E.T.」を観たのだが、どちらも最近の映画かと思うほど映像がピッカピカなのだ。逆に、特殊効果が特殊効果と丸わかりになってしまう諸刃の剣。カメラのピンが甘いところとかもわかってしまう。CGのT-1000は明らかに解像度が違うし。登場人物の肌つや感もさながら、暗い所が見やすくなって、画面に奥行き感ができたような錯覚を受ける。

右側面

左側面

右側面にはこんな気の利いた文字列が

 アニメの4K UHD Blu-rayは、最近発売された「AKIRA」と「ルパン三世 カリオストロの城」。どっちも30~40年前の作品だ。実写のように、人間の肌つや感などはないが、HDRのおかげで明るくてコントラスト豊かな絵になっている。年代を超えられない技術的な壁はあるものの(アニメの製作方法など)、55インチのテレビで観ても、ノイズもないし暗くて何やってるのかよくわからなかったところも、しっかり見えるようになり、新しい発見があったりして感動した。

背面。中にヒートシンクらしきものが見える

前モデルにもあったが、HDMI端子はアウトだけでなく、インもついているのがポイント。しかし、今のところ使ったことはない

USB端子は背面に2つ、正面に1つの合計3つ。ゲーム機でS/PDIF端子があるのはXboxとPlayStationくらいだ

 2017年の発売から3年も経っているので、本体のUIは安定感しているし、既発のゲームのアップデートなどは一通り出回っているのでバグに悩まされることもない。4K UHD Blu-rayもタイトルが揃ってきているから、選択肢もたくさんある。また、Xboxといえば昔は洋ゲーばかりのイメージだったが、最近は国産ゲームの移植も多くなっている(ラインナップの多さはPS4 Proには及ばないが)。現在最高峰の技術でゲームがしたい! 映画が観たい! という人に、今またセール中になっているXbox One Xをオススメしたい。

コントローラーの見た目はこれまでと大差ない

心なしか、LB/RBボタンが押しやすくなっている気がした

ホーム画面は見やすくなったが、わかりやすさはPS4のほうが上か

Gearsシリーズは本当に面白いので、Xboxを購入したら絶対にプレーしてほしい。このセットなら1から全部遊べるのでオススメだ

■関連サイト

この記事をシェアしよう

ASCII.jpの最新情報を購読しよう