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XperiaからWALKMANまで! ソニー好きのソニー製品徹底レビュー 第54回

スタンダードのWF-H800とノイキャン対応のWF-1000XM3、どっちを選ぶ?

2020年04月30日 10時00分更新

文● ジャイアン鈴木 編集● ASCII

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 ソニーの完全ワイヤレスイヤフォンの直近のモデルとして、スタンダードな「WF-H800」とノイズキャンセリング機能に対応した「WF-1000XM3」が販売されています。両者の直販価格には3880円の差しかないので、どちらを購入するか悩んでいる方も多いことでしょう。というわけで本記事では、選ぶ際の3つのポイントについて解説したいと思います。

左が「WF-H800」直販価格2万4200円、右が「WF-1000XM3」直販価格2万8468円

ノイキャン以上の大きな違いが外音取り込み機能

 どちらも対応コーデックはSBCとAAC。圧縮音源やストリーミング音声をハイレゾ級に高音質化する「DSEE HX」機能を搭載しており、音質的には大差ありません。というわけで、最大の違いはノイズキャンセリング機能の有無となります。

 しかし、もうひとつ注目していただきたいのがWF-1000XM3の「アダプティブサウンドコントロール」機能。これはユーザーの行動に合わせて、ノイズキャンセリングや外音取り込み機能のモードと強さを自動で切り替えてくれる機能。たとえば電車から降りてホームを歩くときに外音を取り込めるので安心感が高いです。

 そもそもホームを歩くときはイヤフォンを外すべきですが、両手に荷物を持っていてはずしにくいこともあるでしょう。安全を第一に考えるならWF-1000XM3一択ということになります。

WF-H800には「アダプティブサウンドコントロール」の設定項目はありません。ユーザーの行動はスマホのモーションセンサーで検知しているので、ボリュームを下げる機能だけでも実装してほしいですね

アダプティブサウンドコントロールでは、止まっているとき、歩いているとき、走っているとき、乗り物に乗っているときの4パターンの行動に、ノイズキャンセリング、風ノイズ低減、外音取り込み(1~20)を割り当てられます

ボタン式のWF-H800は手袋ごしでも操作可能

 外観上の違いとしてはWF-H800はボタン、WF-1000XM3はタッチセンサーで操作する点が挙げられます。操作性という観点からは好みが分かれますが、個人的には大きな面積で大雑把にいじれるタッチセンサーのほうが使いやすいですね。ただタッチセンサーは、厚手の手袋をしていると反応しないんです。手袋を装着したまま操作したいのならボタン式のWF-H800がオススメです。

WF-H800はボタン、WF-1000XM3はタッチセンサーで操作します

ポケットのなかで数値以上にサイズ差を感じる充電ケース

 個人的にもっとも重要なのが充電ケースのサイズ。実測値で30gしか変わらない重量は正直どうでもいいのですが、WF-1000XM3の充電ケースはズボンの前ポケットに入れているとかなりジャマです。その点、WF-H800の充電ケースは、よほどタイトなズボンをはかないかぎりは無問題です。

WF-H800の充電ケースは実測約74×28×44mm、WF-1000XM3の充電ケースは実測約79×28×54mm

WF-H800の充電ケースは実測62.2g、WF-1000XM3の充電ケースは実測92.9g

 WF-H800とWF-1000XM3は一長一短でどちらを選ぶか悩ましいところですが、個人的にはWF-H800がいいですね。いまWF-1000XM3を使っていますが、充電ケースをナップザックに仕舞うのが面倒ですし、ナップザック内の貴重なポケットを占有されるのが大きなマイナスポイントです。いますぐ買い換えるか、充電ケースが小さくなるであろうWF-1000XM3の後継モデルを待つか思案中です。

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