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サイプレス、IoTエッジ製品開発者にトラステッドな設計パスを提供するIoT-AdvantEdgeソリューションを発表

日本サイプレス合同会社
2020年04月14日

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日本サイプレス合同会社
サイプレスのマイクロコントローラーやコネクティビティ デバイス、ソフトウェア、ツール、そしてエコシステムで構成される包括的なソリューションによりIoT製品開発の迅速化、コスト削減、リスク低減を実現


サイプレス セミコンダクタ社 (米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ: CY) は2020年4月6日 (米国時間)、セキュアで高品質、そして信頼性を備えたIoT製品の開発を容易にするソリューションを発表しました。新しくIoT-AdvantEdge™というブランド名で展開を開始するソリューションは、コネクティビティ デバイスやマイクロコントローラー、ソフトウェア、ツール&サポート、そしてエコシステム パートナー各社の機能を統合しており、IoT製品の重要な設計課題を解決することで開発の複雑さを軽減します。IoT-AdvantEdgeを利用することにより、無線接続や、デバイスおよびクラウドのセキュリティ、消費電力、デバイス管理および保守、コンポーネントの統合、エンドユーザーの使い勝手、ヒューマン マシン インターフェース、プラットフォームのマネタイズなど、IoT製品開発における各種課題を克服し、セキュアで高い信頼性と品質を備えた製品を市場に素早く投入することが可能になります。




サイプレスの社長兼CEOであるHassane El-Khouryは、「IoTエッジ向けのインテリジェントなコネクテッド製品の開発は容易ではありません。ワイヤレス組み込みシステムとの連携や、セキュリティ、クラウド統合、電力管理といった課題への対処には膨大な時間とコストが必要です。サイプレスの開発陣はこの課題に挑み、お客様がセキュアで高い品質と信頼性を備えた製品を市場に素早く投入できるよう、ソリューションを拡張しました。IoT-AdvantEdgeは、強力なソフトウェアとハードウェアの組み合わせによってIoTに不可欠なビルディング ブロックを1つにまとめることで開発プロセスを簡素化します」と述べています。

サイプレスのIoT-AdvantEdgeソリューションは以下の要素で構成されます。

デバイス: サイプレスは、バッテリー駆動カメラからヘルスケア製品まで、幅広いIoT製品の要件に対応して動作可能なマイクロコントローラーやWi-Fi、Bluetooth/BLEデバイスのユニークなポートフォリオを提供しています。これら製品はセキュリティおよび堅牢な通信テクノロジーを統合しており、世界最先端のIT製品に多く採用されています。




ソフトウェア: 堅牢なソフトウェアは、セキュアで高信頼性そして高品質な製品の開発には不可欠ですが、サイプレスのソフトウェアはIoTに特化して構築されています。サイプレスのModusToolbox(R)開発ツールチェーンは、Wi-FiおよびBluetooth/BLEとサイプレスPSoC(R)ファミリのようなRTOSシステムMCUとを使用したIoT製品の開発を大幅に簡素化します。ModusToolboxには、市場をリードするクラウド ソフトウェア プラットフォームや、パブリックおよびプライベート クラウド インフラストラクチャ上の独自のクラウド サービスへの製品接続を可能にするミドルウェアが含まれています。サイプレスはLinuxカーネルにもオープンソースを提供していますが、これはサイプレスのWi-Fi/Bluetooth製品がIoT開発者の間で広く使用されている理由の1つです。




ツール&サポート: 包括的なツールおよびサポートは、IoT製品設計固有の課題に効果的に対処するのに重要です。低消費電力アシスタントやマルチ無線の搭載、セキュア認証、OTAアップデートをはじめとするサイプレスのツールは、高品質製品を市場投入するためにかかる時間とコストを大幅に削減します。Cirrent社 (サイプレス子会社) のクラウドベースのアナリティクス プラットフォームであるIoT Network Intelligence (INI) は、フィールドで運用される製品全体のコネクティビティやネットワーキング、その他各種製品パフォーマンス パラメータに関する新たな知見を提供します。また、サイプレスの技術者はIoT製品開発の課題に取り組むIoTコミュニティにて設計者を強力に支援します。




エコシステム パートナーの各種機能: IoT製品の開発は多くの場合、広範なサプライヤーのエコシステムから提供される機能を必要とします。サイプレスは、クラウド サービス プロバイダーやASSP (特定用途向け汎用品) 半導体製品、アプリケーション開発者などの幅広いパートナーより提供される機能を事前に統合しており、IoT製品のより迅速な市場投入を支援します。


このIoT-AdvantEdgeのローンチの一部として、サイプレスは以下の新しいIoT製品およびリソースをあわせて発表しました。

新しいマイクロコントローラー: サイプレスはPSoC 6 MCUファミリを拡張し、新しくPSoC 62およびPSoC 64 Secure MCUラインに2つの新しいメモリ構成品を追加しました。追加されたのは、2MBフラッシュおよび1MB SRAM搭載の高性能デュアルコアM4F/M0+ プラットフォームと、512KBフラッシュおよび256KB SRAM搭載の高コスト効率MCUです。この2つの新しい構成により、アプリケーションに合わせた構成選択がより柔軟になりました。




新しい開発キット:サイプレスは新しいキットとして、複雑なコネクティビティ性能やセキュア プロビジョニング、セキュア ファームウェア管理、そしてクラウド セキュリティにおける課題を解決する低消費電力ソリューションを発表しました。これらの最新キットはModusToolboxソフトウェアで設計が可能なほか、AWS IoT CoreおよびPelion™クラウド アプリケーションの認定取得済みで、ホーム オートメーションや民生用携帯機器の開発を容易にします。
PSoC 62 2M + 43012 Pioneer Kit: デュアルバンド802.11n Wi-FiおよびBluetooth(R) 5.0と超低消費電力M4/M0+ MCUを搭載
PSoC 62 512K + 4343W Prototyping Kit: 802.11n Wi-FiおよびBluetooth 5.0とコスト効率に優れたHMI MCUを搭載
PSoC 64 2M Secure Boot + 4343W Pioneer Kit: セキュアなクラウド コネクティビティやプロビジョニング、そしてセキュアなファームウェア管理を実現
Cypress-Azurewave Module Pioneer Kit: あらゆる製品に容易に統合可能なターンキー コネクテッドMCUプラットフォームを実現する認定取得済みモジュール パッケージ                            




新しいソフトウェア: ModusToolboxは、サイプレスのセキュア コンピューティングとセキュア コネクティビティに関する専門知識を1つに統合したソフトウェア ツールで、優れたIoT製品の市場投入と製品ライフサイクル全体にわたるサポートを容易にします。サイプレスはクラウド サポートを拡張し、AWS IoT CoreおよびPelionサービスに加え、独自開発のクラウド バックエンドのサポートも可能になるModusToolboxバージョン2.1をリリースしました。さらに、良く利用されているIDE 5製品のサポートを開始し、開発者は自身の好みに合わせて開発環境を選択することができるようになります。




新しいウェブ リソース: サイプレスは、Cypress.comウェブサイト上に特設ページとしてIoT-AdvantEdgeページと、オンライン開発者コミュニティ サイト上にIoT Developer Zoneを新しく立ち上げました。Cypress Communityでは、世界中から参加されるエンジニアのみなさんによる活発なディスカッションが行われるフォーラムの運営や、技術ブログおよびリソース ライブラリの提供を行っています。また、豊富なリソースを提供しながら、エンドユーザーや各種開発者、そしてパートナー企業とのつながりの場となり、セキュアで高い品質と信頼性を備えた製品のより迅速な市場投入を支援しています。


El-Khouryは、「我々はあらゆるIoTデバイスへのサイプレス ソリューションの採用を推進しながら、IoTテクノロジーをユビキタスなものにすることを目指しています。IoT-AdvantEdgeソリューションは、その目標に向けた当社のコミットメントを反映しています」と述べています。

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PSoC 6 MCUについて
PSoC 6ファミリはUltra-Low-Powerアーキテクチャで製造され、低消費電力設計手法によりウェアラブル端末やセキュアな健康管理デバイスのバッテリー寿命を1週間にまで延長します。また、Arm(R) Cortex(R)-M4およびCortex-M0+のデュアルコア アーキテクチャにより、消費電力と性能を同時に最適化します。デュアルコアとコンフィギュレーション可能なメモリおよびペリフェラル保護ユニットを組み合わせることにより、ArmのPlatform Security Architecture (PSA) によって定義されている最高レベルの保護を実現します。また、ソフトウェア ペリフェラルを使用して、E-Inkディスプレイなどの革新的なシステム コンポーネント向けにカスタム アナログ フロントエンド (AFE) やデジタル インターフェースを開発することが可能です。さらに、業界をリードするサイプレスのCapSense(R)静電容量センシング技術の最新世代を搭載しており、強力で信頼性の高い最新のタッチ アンド ジェスチャー ベース インターフェースを実現できます。

サイプレスのModusToolboxについて
サイプレスのModusToolboxスイートは、クラス最高のコネクティビティ、コンピューティング、セキュリティ、センシングを1つのプラットフォームで提供します。サイプレスのワイヤレス ライブラリおよびPSoC(R)マイクロコントローラーのアナログ/デジタル ペリフェラル ライブラリの豊富なデザイン リソースと、EclipseベースのIDEを組み合わせたもので、専用ハードウェア、マルチベンダーRTOSサポート、および標準ベースのセキュリティ ソリューションにより、さまざまなクラウド サービスによって実証済みの強固な基盤を提供します。サイプレスの製品を一元化すると同時に、サードパーティ ソリューションも自由に利用できるため、価値の高い差別化製品の開発に集中することが可能になります。ModusToolboxはjapan.cypress.com/modustoolboxからダウンロードできます。

サイプレスについて
サイプレスは、世界で最も革新的な車載や産業機器、スマート家電、民生機器および医療機器製品向けに、最先端の組み込みシステム ソリューションを提供するリーディング カンパニーです。サイプレスのマイクロコントローラーや、アナログIC、ワイヤレスおよびUSBベースのコネクティビティ ソリューション、高い信頼性と高性能を提供するメモリ製品は、各種機器メーカーの差異化製品の開発と早期市場参入を支援します。サイプレスは、ベストクラスのサポートと開発リソースをグローバルに提供することで、彼らが従来市場を破壊しまったく新しい製品カテゴリを歴史的なスピードで市場投入できるよう支援します。詳細はサイプレスのウェブサイト (japan.cypress.com) をご覧ください。

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CypressやCypressのロゴはサイプレス セミコンダクタ社の登録商標です。その他すべての名称は、それぞれの所有者に帰属します。

サイプレスお問い合わせ先:サイプレスセミコンダクタ info-japan@cypress.com

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