このページの本文へ

山根博士の海外モバイル通信 第490回

LG V60 ThinQで外部ディスプレーが使えるデスクトップモードを試した

2020年04月10日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 外部ディスプレーにスマートフォンを接続して専用のデスクトップ画面を表示できる製品が少しずつ増えています。LGエレクトロニクスも2画面対応スマートフォンの「Vシリーズ」でデスクトップモードが利用できるようです。2019年発売の「LG V50 ThinQ」はファームウェアのアップデートで対応済。日本で間もなく発売になる「LG V60 ThinQ」で、外部ディスプレーへの接続を試してみました。なお、テストしたのは製品化前のモデルなので、市場での販売時には仕様が変わる可能性があります。

外部ディスプレーに接続して利用できるLG V60 ThinQ

カバーを付けた状態では使えない。カバーを外してUSB Type-Cケーブルをつなごう

 使い方はLG V60 ThinQ本体のUSB Type-C端子にHDMIケーブルを接続するだけで、自動的に外部ディスプレーにデスクトップ画面が表示されます。なお、写真では直接接続していますが、USBハブを入れることでマウスを接続して外部ディスプレー内の操作が可能になります。あるいはBluetoothマウスを接続して利用することになります。

HDMI出力するだけでデスクトップ画面が表示される。USBハブ+USBマウスがあると便利

 デスクトップ画面中央下のメニューをマウスでクリックすると、アプリ一覧が表示されます。アイコンはかなり間隔があいた状態で、おそらくこれはまだ開発中の状態と思われます。ちなみに、LG V50 ThinQを外部ディスプレーに接続するとスマートフォンのアプリ一覧画面のようにアイコンは詰まって並んだ表示となります。

アプリ一覧画面はおそらくまだ開発中の段階

 アプリを起動すると自由なウィンドーサイズで表示できます。もちろん複数のアプリの同時起動も可能。PCのような使い方ができるわけです。なお、LG V60 ThinQの画面表示は消えずにどちらも同時に使うことができます。ただし、同じアプリは片方でしか使えないため、デスクトップ側で使っているアプリをLG V60 ThinQ側で起動すると、デスクトップ側からは表示が消えます。

PCのようにアプリを複数自由なサイズで起動できる

 ブラウザの検索画面など、文字入力が必要になるとV60 ThinQ側で自動的にソフトキーボードが表示されるため、外部キーボードを接続する必要はありません。

文字入力は自動的にLG V60 ThinQからできる。マウスだけをつなげれば使えるわけだ

 もちろんキーボードをつなげばより快適な文字入力ができます。またキーボードを接続したときは、LG V60 ThinQにはソフトキーボードが表示されません。

キーボードをつなぐとソフトキーボードの表示はオフとなる

 すべてのアプリがデスクトップで使えるといいのですが、スマートフォン側でしか使えないアプリもあります。たとえばカメラはデスクトップ側のアプリ一覧には表示されません。外部ディスプレーにはカメラがありませんし、リモートカメラのような使い方は想定していないわけです。

カメラはLG V60 ThinQ本体でしか起動できない

 外部ディスプレーに限らず、家やホテルのTVにLG V60 ThinQをつなぐこともできます。デスクトップモードを活用するためにもLG V60 ThinQを買ったらHDMIケーブルやUSBハブも持ち歩きたいものですね。実製品が出てくるときも、この機能が使えることを願っています。

山根博士のオフィシャルサイト

「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!

 長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!

 「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!

→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む

ASCII倶楽部は、ASCIIが提供する会員サービスです。有料会員に登録すると、 会員限定の連載記事、特集企画が読めるようになるほか、過去の映像企画のアーカイブ閲覧、編集部員の生の声を掲載する会員限定メルマガの受信もできるようになります。さらに、電子雑誌「週刊アスキー」がバックナンバーを含めてブラウザー上で読み放題になるサービスも展開中です。

→ASCII倶楽部の詳細はこちらから!

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン