角川ドワンゴ学園 N高等学校は3月24日、日本や世界を支える人材の育成を目的とする同校の課外活動「N高起業部」の2期生が立ち上げた事業「SUPOTA」が法人登記されたと発表した。
SUPOTAは、マイナーだが盛り上げたいと考えている人がいる「ベンチャースポーツ」を通じた教育として、小中学生などを対象としたスポーツの体験会事業をもとに、そのスポーツに取り組まれている人達にスポーツで稼ぐという体験を提供する仲介事業を行なっているという。
また、ベンチャースポーツ全体の知名度を高めるために、さまざまなスポーツ・アスリートを知ることができるウェブサイト「V Doc.」を運営しているほか、ファンはアスリートに支援ができ、アスリートは金銭的な支援を受けることができるプラットフォームを開発した。
起業部2期生に所属する、代表取締役の河合佑真さん(3年)と、取締役の池田逸水さん(2年)は、ベンチャースポーツのアスリートが日本代表レベルでも資金が足りず苦労しているという現状を解決すべく、SUPOTAを立ち上げたとのこと。
アスリートたちの課題のひとつには、その競技で稼ぐことができると考えていない、考えられないという点があったという。可合さんと池田さんは、せっかく個性的で楽しいスポーツに取り組んでいるのにそれを発信できない、金銭的な課題で続けられないのはもったいないと考え、体験会の誘致やアスリートを集めて課題意識を共有するワークショップなどを実施してきたという。
SUPOTAは、ベンチャースポーツを通して「自由にスポーツに取り組むことができる社会の実現」を目指すとしている。