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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第85回

Airは税抜き9〜10万円から、iPadはついにトラックパッド対応:

アップル新型MacBook Air、iPad Proはサプライズだらけ

2020年03月19日 07時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura 編集● ASCII

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●MacBook Pro 16インチモデルの技術が普段に

 今回のMacBook Air、そしてiPad Proにも共通するのですが、基礎的な性能も強化しています。

 MacBook Airはディスプレーこそ高色域に対応せず、MacBook Proと差別化されていますが、それ以外の点は昨年10月に登場したMacBook Pro 16インチで初めて採用された仕様が盛りこまれていました。

 まずはMagic Keyboard。0.55mmのストロークで本体の薄型化に寄与してきたバタフライキーボード、個人的にはそんなに嫌いではないタッチでしたが、多くの人には不評で、16インチMacBook Proにはシザーメカニズムに戻しストローク1mmを確保したMagic Keyboardが採用されました。

 MacBook AirにもMagic Keyboardが搭載され、後述のiPad Pro向けにも登場したことから、アップルは1mmストロークのシザーキーボードを標準的なキーボードとして拡大させていくことになりそうです。

 しかし16インチMacBook Pro、13インチMacBook Airと採用が進みましたが、13インチMacBook Proは現段階で刷新されていません。上位モデルであるはずのMacBook Pro 13インチが、出遅れる形となりました。

 その他にも、オーディオ周りの刷新も目立ちます。スピーカーは音量が25%向上し、低音は2倍の出力に。16インチMacBook Proではオーディオ再生の品質が非常に高まったことに驚かされましたが、MacBook Airも新モデルではサウンドに期待できそうです。

 またマイクも3つのマイクを搭載する方式が採用されており、こちらもノイズキャンセリングと高い品質へと進化したと考えて良さそうです。

 もう1点、第10世代Intel CoreシリーズではIris Plusと言われるグラフィックスを搭載し、MacBook Airでも単体で、Thunderbolt 3ポートから6K解像度、つまりアップルのProDisplay XDRへの出力をサポートすることになりそうです。

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