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歴代最速の高速印刷、自動斜行補正や自動印字位置調整などを備えた「MultiImpact 720AEN」など

NEC、水平型/ライン型ドットインパクトプリンタ3機種を発売

2020年03月16日 10時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 NECは2020年3月16日、複写伝票などの帳票印刷を行うドットインパクトプリンタ「MultiImpactシリーズ」のラインアップ強化を発表した。水平型モデル2機種、ライン型モデル1機種の計3機種を新たに投入する。水平型モデルでは、印刷スピードの高速化のほか、帳票用紙の自動斜行補正、印刷位置の自動調整機能などを新たに搭載した。

NECドットインパクトプリンタ「MultiImpactシリーズ」の新機種。左から、水平型高速モデル「MultiImpact 720AEN」、水平型標準モデル「同 720SEN」、ライン型モデル「同 750/500E」

 NECのMultiImpactシリーズは、官公庁が使用する特殊帳票や、オフィス/工場/物流センターなどで使用される宅配伝票、請求書、納品書などの複写伝票への印刷に使われるドットインパクトプリンタ。

 まず、さまざまな大きさ/厚さの用紙に対応する水平型では、現在ラインアップしている160dpiシリーズの上位機種として、180dpiシリーズの2機種を追加する。ハイスピードモデルの「MultiImpact 720AEN」と、スタンダードモデル「同 720SEN」の2機種で、720AENでは同社水平型機種で歴代最速となる漢字360字/秒の高速印刷(高速モード時、720SENは160字/秒)と、最大9枚つづりの複写紙印刷(720SENは最大8枚)に対応している。いずれもパラレル、USB、LANインタフェースを標準装備。

 720シリーズの両製品とも、自動斜行補正や「用紙セットフリー機能」を新たに搭載している。自動斜行補正は、プリンタ前面から単票用紙を手差し印刷する際に、セットされた用紙の傾きを自動補正するもの。さらに用紙セットフリー機能により、用紙のセット位置に合わせて印刷ヘッドが移動し印刷開始位置を自動調整する。これにより、用紙セット時の作業効率を向上させた。

自動斜行補正のようす。手差しでセットされた単票用紙が傾いている場合(左)、その傾きを自動的に補正する(右)

 また720シリーズでは、プリンタ設置場所や使用用紙に応じて給紙方法を使い分けられる「マルチウェイローディング機能」を装備している。2つのトラクタフィーダ(標準添付は1つ)を前面/背面に取り付けることで、2種類の連続用紙を同時にセットすることが可能。また新たに、単票用紙の連続給紙を可能とするカットシートフィーダ(オプション)の背面取り付けにも対応した。これにより、複数種の用紙に印刷を行う現場での用紙掛け替えの手間を軽減し、印刷作業を効率化している。

マルチウェイローディング機能。この写真では、前面/背面から2種類の連続帳票用紙、2種類の単票用紙(手差しトレイとカットシートフィーダ)を給紙セットしている

 連続帳票の高速印刷向けライン型新機種「MultiImpact 750/500E」は、既存機種(MultiImpact 750/560、同 750/210A)の後継となるモデル。最高で漢字660行/分(66行/秒、高速モード時)の高速印刷と、最大8枚つづりの複写紙印刷に対応している。印刷モードは高品位(180dpi)/標準(120dpi)/高速(90dpi)の3段階に切り替え可能。また、用紙交換のためのドアを本体前面/背面/左面の3カ所に備えており、設置場所の制約にも柔軟に対応できる。

「MultiImpact 750/500E」では本体前面/背面/左面に用紙交換ドアを備える(写真は本体上側より)

 希望小売価格は3機種ともオープン価格。NECの企業向けショッピングサイト「得選街」での価格(税抜)は、MultiImpact 720AENが51万8200円、同 720SENが21万4900円、同 750/500Eが240万600円。3月16日より受注を開始し、出荷開始は4月13日より。

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