Aruba Networksに吸収された
HPのNetworking部門
2017年になり、HPEは内部の組織を変更。Networking事業部はDC Networking部門のみを残し、すべてIntelligence Edge事業部に移管してしまう。
ただこのIntelligence Edge事業部がHP Aruba ProductsとHP Aruba Servicesという2つの部門になった時点で、事実上Networking部門は旧Aruba Networks部門に吸収されてしまった感がある。
そしてこの組織変更により、実はCore Network向けの製品群はそれほど売上が多くないこともまた露呈してしまう。
2016年は4億ドルほどあった売上は2017年には半減し、2019年にはついにHP Aruba Productsにまとめられてしまった。
実際現在のHP Aruba Productsのラインナップを見ると、ハイエンドのAruba CX 8400はキャリアクラスやデータセンター向けに耐えられる性能になっている。
かつて3COMを買収してそのポートフォリオを丸ごと手にしたにも関わらず、CISCOとの差は広がるばかりになっていた。
そう考えると、あるいはAruba Networksを生かす形でIntelligence Edge事業部を作ったのは、正しい判断だったのかもしれない。
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