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【FANZA GAMESプレイ日記】 第29回

名作「バイオハザード」リスペクトの骨太サバイバルホラー「デイメア: 1998」をプレイしてみた

2020年02月26日 11時00分更新

文● 松野将太 編集● ASCII

提供: DMM GAMES

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あの「バイオハザード」シリーズを彷彿とさせる注目インディータイトル

 2020年2月20日にDMM GAMESからリリースされた「デイメア: 1998」は、イタリアのインディースタジオ「Invader Studios」が手掛けるサバイバルホラーゲームだ。

 物語の舞台はアメリカのとある街「キーンサイト」。孤島に存在する研究施設「イージス研究所」で、実験中の機密物質「腐食性ガス」の漏洩事件が発生し、事態の収拾とガスのサンプル回収のため、特殊な訓練を受けたヘキサコア回収先進部隊、通称「H.A.D.E.S.」が施設に侵入する。

 死んだはずの人間たちが襲い掛かってくる異常な空間を脱出した部隊だったが、ヘリの墜落事故によってキーンサイトの街にガスが降り注いでしまい……というのが主なストーリーだ。

「バイオハザード」シリーズを強く意識したゲーム性が特長

オリジナル作品ではあるが、マップの雰囲気などもかなり「バイオ」に寄せている

 おおまかなストーリーやゲーム画面を見ればピンと来るゲーマーも多いと思うが、本作はカプコンの名作サバイバルホラー「バイオハザード」シリーズに強くインスパイアされたタイトルとなっている。

 これについては、少し解説が必要だろう。本作の開発スタジオ「Invader Studios」は、もともとイタリアの「バイオハザード」シリーズファンにより組織された、やや特殊なルーツを持つスタジオだ。設立当初は「バイオハザード2」の非公式リメイク作品である「Resident Evil 2 Reborn」を制作しており、2015年に公開されたデモ映像の高い完成度が当時話題を呼んだため、それが記憶にあるユーザーもいるだろう。

「Resident Evil 2 Reborn」のデモ自体はファンから好意的に迎えられ、カプコンの目にも留まったものの、カプコン自らがリメイク作品「バイオハザード RE:2」を発表したことで開発中止に。ただし、「Invader Studios」は解散せず、新たにオリジナル作品の開発をスタートさせた。

 それから4年の時を経て、スタジオの第1作目として2019年にリリースされたのが「デイメア: 1998」というわけだ。余談だが、ゲームタイトルにもある1998年は「バイオハザード2」がリリースされた年でもある。

 オリジナル作品ではあるものの、もともとリメイクを開発していただけのことはあり、雰囲気やゲームシステムは「バイオハザード」シリーズを強く思わせるものだ。プレイヤーはゾンビの襲撃をかわしたり、時には銃で撃退しつつ、アイテムや弾丸などのリソースを管理し、マップを探索して謎解きをこなしていく。

 こうしたプレイフィールはまさに「バイオ」そのもので、特にアイテム管理のシビアさや謎解きの骨太さは、シリーズ初期の感覚を思い起こさせる。

椅子の上で溶けている人。凄惨な出来事があったことを想像させる

捕まると腐食性ガスを吐き出し、プレイヤーを襲うゾンビ達

 それでいて、ゴア表現などグロテスクな描写、サバイバルホラーらしい“敵がどこから、どれだけ来るか分からない怖さ”といった要素もしっかり備えている。基本的にゾンビに対抗する手段は銃撃なのだが、弾数は難易度を上げるほどシビアな管理が必要になる上、ゾンビはかなりタフだ。

 “全員は倒しきれない”という意識が緊張感を生み、その場その場で行動の選択を迫ってくる。突然の出来事や音で驚かせる、いわゆるジャンプスケアによる怖さはほとんどないものの、どこからか聞こえてくるゾンビのうめき声、暗く死角の多いマップといった要素が、じっとりした恐怖を演出している。

サバイバルホラーに欠かせない謎解きも完備

ヒントはマップ上にしっかり用意されているので、分からなければ周囲をうろついてみよう

 この手のタイトルではおなじみとも言える謎解きは、ゲーム内の説明が少ないので(これも90年代のゲーム作品を意識しているのだろうか?)最初は戸惑うかもしれないが、マップや周囲をよく見ればしっかりヒントは転がっている。

 戦闘と合わせて難易度はそれなりに高いものの、“初見お断り”というほどの厳しさではない(ゲームオーバーになることはあると思うが、直前からリスタートできる)。「バイオ」ファンならずとも、サバイバルホラーに興味があるゲーマーであればプレイしてみる価値はあるはずだ。

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